「確かに『おばあさん』なのですが…」・60代女性

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*60代女性 *

電車の中で「おばあさん」と声を掛けられ席を譲られた。

その60代女性は当惑し……私のこと? 私が「オバアサン?」

……確かに私は、「オバアサン」なのですが……

が、が、しかし……。

 

分かります、分かります、その複雑なババ心。

 

分かっているつもりでもね、他人に「おばあさん」ってはっきり言われたら、イヤだわよ、何度も言うけれど、自分で言うのはいいのよ。

でも言われるのは、イヤ、なんじゃー。でしょ。

 

でも、言った人に悪気はない、だから余計に始末に悪い、ということですわよ。

だって、その親切な人は、自分の目に映った、その60代女性の外見、印象から「おばあさん」と判断し言葉にしただけだもの。

で、その60代女性の話は続きます。

 

「おばあさん」「おばあちゃん」と孫に言われるのは嬉しい。

でも、他人から言われると気持ちが沈む。

昨今では「老い」を前向きにとらえ、あえて白髪を染めない、グレイへアがお洒落として見直されてもいます……。(中略)

フランスの高齢女性は尊敬の意を込めて「マダム」と呼ばれるのに、日本には「マダム」に匹敵する言葉はないのでしょうか?

 

うーん、ないわな、無理だわな。

 

他人に「おばあさん」と呼ばれたくなかったら、呼ばせなきゃいいわけですよね。

それには、やはり、自分の見た目を客観的に見直す、厳しい批評眼を養う、それしかないですか、しら?

 

当たり前だけれど、そのまんま白髪が、そのまんま誰をも、素敵にお洒落に見せる、なんてことはないわけで、ほとんどが「そのまんま婆さん」に直行でしょう。

 

世間の自分を見る目と、自身が見る自分には、かなりのギャップがあるということですわよ。何度も書いておりますが。

 

*偉そうに、そう言うアンタはどうなのよ? 

見えないからって勝手なことほざいてんじゃないわよ。

 

ごもっとも、分かっておりましてよ。たとえ、陰でバアサンと呼ばれようと、そんじょそこらのバアサンとは、違うのよー。一味も二味も違うバアサンを目指してるんだわよー。

それには、先ず、年寄り臭い、ババ臭い、ドン臭い、この「くさい」を取り払うんだわよ。

 

よろしいでしょうか、ひとまず私のことは横に置き、話を進めます。

また、どれだけ中年、どれだけ高齢であっても、「おばさん」「おばあさん」が似合わない。そう呼ぶのが憚れる人もおりますわよ。

 

けれども、まだ中学生、高校生でも、40年後、50年後が容易に目に浮かぶ「小娘・おばさん」「少女・おばさん」みたいな子もおりますわね。

 

でも、そこは子供、将来、どう、大化けするか、予測不能なところがありますが、オバサンの先にはオバアサンしかないわけですから、オバアサン時代の開始を少しでも遅らせようと思ったら、そこには自己改革、努力しかないのであります。

 

「姿勢がしっかりしていれば、何を着ても似合うし、どんな格好をしてもキマるのよ」

 

グレイヘアを目指す全女性? の憧れであり、最終目標とする人、オバアサンとは決して呼べない、呼ばせない、草笛光子氏のお言葉だわよ。

姿勢を維持するには、やはり、筋肉は無視できない、でしょう。

で、再度、シュワちゃん登場。

「異性はあなたを裏切るが、筋肉は裏切らない」 

 

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