夫へ対する妻の気持ちが、実感として今一つ理解できないおばはんですが、昨日のブログで思い出したことがありました。
おばはんは昨日のことは忘れても、遠い昔のことは覚えているのでございます。
それは私が30代の出来事でありました。
夫はだ大企業に勤め、現在単身赴任中という40代専業主婦と話をしていた時のこと。
夫がどうのこうの、家がどうのこうの、子供の教育がどうしたこうした、興味のない私はその中身は全く覚えておりませんが、よくしゃべる主婦でありました。
時代はバブル・30代・独身、いまだ遊ぶことにしか興味のない私は、
「でも、(夫が不在は)気楽でいいじゃないですか」
と無責任発言をしたところ、突然、この主婦、噴火したのでありました。
「何言ってんのよ」「私がどれだけ大変な思いをしてると思ってんのよ、家庭の全責任は私にかかっているのよ、それがどれだけ重いことなのかわかってんの? ◎△$♪×¥●&%#?!*$@%&!? あんたみたいな小娘に? 何がわかるというのよ」。
こんな感じだっだでしょうか。怒髪天を衝き、口角泡を飛ばし、感情のままに怒りをぶちまける主婦の形相のすさまじさ。
(おお、こわー)
(キョーレツ、モーレツ、すんごいわ、うるせーわ、あきれるわ)
そんな怒り顔の主婦を見ていて、つくづく思ったものです。
怒りの感情をそのまま人前にさらしてはいかん、あかん。
余程の美人でない限りは。
で、こういう妻を持つ、この人の夫とはどういう人なのだろうか?
家庭では、無口な人だろうな……。
単身赴任、今頃、ご主人は赴任先では、よくしゃべり、明るく伸び伸びと一人暮らしを謳歌しているんだろうな。
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あれから数十年の時を経て、夫も今やリタイア暮らし。
無口な夫は毎日在宅。その存在自体に、イラつく妻。
どこか出かければいいのに。それも2、3日でなく長期で。
あーあ、夫の単身赴任時代が懐かしい。
あの頃は何だかんだ言っても気楽だったわ、楽しかったわ。
時代はバブル、私も若かったし、夫の年収だってすごかったし、財布の紐は私が握ってたし。
だから料理だって作りたくなければ店屋物ですましていたわ。
友達とお茶して食事したって、帰る時間なんて気にすることはなかったのに。
あーあ鬱陶しい。夫が毎日家にいるって。
給料なんてどうでもいいから、どこか仕事先はないものかしら?
それも、どこかへ単身赴任なんて、最高なんだけれどな。
夫の単身赴任……あんな日々はもうやってこないのよね。
死が二人を分かつまで……ないの? あーあ。
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