仕事帰り、住まいの近くでウォーキング中の仲良しシニア夫婦と出会う。
私が見かけるときはいつだって、二人は一緒。
いつも明るく人当たりのいい奥さんの話によれば、夫とは趣味を通じて知り合い、そして結婚に至ったということらしい。
ふむふむ、夫と妻、共通の話題があり、楽しみが一緒というのは、夫婦円満の秘訣なのね、なるほどね。
仲がいいのはいいことだけれど、でも、たまには一人でいたい、なんて思うことないのかしら。と思っていたわけですが。
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先日の集まりに、この奥さんも出席、で、奥さんは言う。
主人なんて、私が今日ここに来ていることも知らないわよ。
何時に帰ってくるかも知らないわよ。言ってないもの、いつもそうよ。
お昼? 知らない、食べてないんじゃない。
食べるものがあっても、私が用意しない限り食べない人なのよ。
ええっ、食べないの? でも、お腹すくじゃない、と私。
だったら、自分ですればいいのよ。
この先、私が先に逝くことだってあるのよ。そうしたらどうするのよ。
まあ、そうだけど……愛のムチというわけね。と私。
まぁ、そうも言えるかな。と奥さん。
で、他の熟年妻たちの反応はといえば……無反応でした。
意外や意外、知らなかったわ。どこへ行くにも、いつも夫婦一緒だと思っていたら、全然そうではなかったらしい。
で、行先も告げず、誰と一緒かも告げず、帰宅時間も告げない。
まぁ、確かに、ご近所さんといっても、24時間365日、この夫婦の行動を把握してしているわけではないし、というより、ほとんど、全然知らない、知らなかったということだわね。
もちろん、仲が悪いわけでなく、良い方だと思うわよ。知らないけど。
ひと様のこともよそ様のことも、外からはわからないものだわね。
私もどう思われているんでしょうね。
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