血尿の彼女は今日はすっかり元気になって出社しておりました。大したことなくてよかったけれど、私も今朝、起き上がろうとしたら、首が、首が動かない、痛い、引きつれる、ああ、どうしよう、これは病気だ、これは大変なことになった。と一瞬、焦ってしまいましたよ。単なる寝違いだったわけですが。
もうね、歳とると、昨日と違う身体の不具合に出くわすと恐怖が先立つわけです。即、病気に結び付けてしまう、それも重篤な。
「病は気から」そう思えたのは若かったから。
今や「病は歳だから」そんな気がする今日この頃でございます。
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そんなわけで今も少し首が痛い私は仕事中、無意識のうちに首をかばっていたのか、片手で持てる軽い物を両手で持って、ある建物に入ろうとしました。
丁度そこへ建物から出てきた若い男性と鉢合わせ。するとその若男子、さっとドアを開け、私が入るのを待っていてくれるではないですか。
またこの建物の入り口は2重ドアになっていて、もう1枚ドアを開けなければ中に入ることができないのです。
すると、その若男子、また少し戻り、今しがた彼が出てきたばかりの2枚目のドアも開けてくれ、私が中へ入るのをまたまた待っていてくれるではないですか、それも爽やかな笑顔とともに。
おばはん、感謝感激雨あられ、ここぞとばかりの笑顔でお礼申し上げましたよ。
なんて、好青年なのだ。どうすればこんな青年に育つのか?
決してイケメンではないけれど、笑顔がチャーミング。
こういう親切がなんのてらいもなくささっとできる、体が動く、それもオバサンに対しても。
うーん、親の顔が見たい。
と思ったわけです。
「親の顔が見たい」の逆バージョンだわね。
彼にしてみれば、とるにたらない小さな親切、でも、おばはんにしてみれば、とてつもない親切、こんな日は一日中気分がいいものだ。
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