言わなくてよかった

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夫と口を利かない彼女は今日は出勤しておりました。実家の母親の具合が悪いということで駆けつけたけれど大したことはなかったらしい。

で、その話を聞いていて思った、実家があるなら、まだ母親が健在なら、実家に戻るという選択肢はないのかな? 会話を遮断した夫と気まずい同居暮らしより、母親との暮らしはどうなのかな?

 と思ったてはみたものの、口には出さない、それこそ余計なお世話というものでしょう。それができるなら、人に言われなくたってそうしている。

長いこと離れて暮らしていた老齢の母と中年の娘、今さら母娘仲良く労わり助け合い、なんて現実的じゃない。

それも親が元気なほど難しい。だからといって身体が不自由になっても口だけは達者、これも諍いの元だ。

 

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作家の松原惇子さん(72歳)が購入したマンションの漏水で、45年ぶりに実家に帰り93歳の母親と同居することにした。

しかしこの同居は想像以上の苦痛をもたらし発狂しそうになったと言う。結局、今は実家を出て U R 賃貸で快適な一人暮らしをしているらしい。

 

で、思い出した、私も母親のことを。父親が亡くなってからというもの、「寂しい寂しい、1人でいると真っ暗な深い穴に落ちていくような気持になるの」そんなことばかり聞かされるものだから、たまには親孝行するかと正月休みに旅行をやめて1週間ほど実家に帰ったら、後日「まなこが長くいたから、もう疲れちゃった」と他のきょうだいに言っていたらしい。

もう、こっちだってヘトヘトですよ。折角の大事な長期休暇、こんなことなら旅行に行けばよかった。

寂しい、寂しいと言っても1人暮らしの気儘な生活サイクルができあがっているわけだから、そこへ娘が帰ってくれば生活サイクルはズレる気も遣う、それはお互いさまだ。ましてや同居なんて……だが、身体が不自由になってくるとそうもいかない、それがまた新たな問題となるが。

 

一緒に暮らす、それは夫婦だって難しい、親子だってむずかしい、きょうだいだって難しい。一緒に暮らさなくたって難しい。

身内は無期限の関係だから尚更ややこしい。私にとって夫婦の不和は他人事で済まされるけど身内の不和は他人事では済まされない問題だ。

 

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