今日は蒸し暑かった、それでもめげずにコンビニへと向かう。何をしに行くのか？ ビールを買うためだ。コンビニが割高なのは重々承知。でも今日はポイントで購入するから、まっ、いいか、と自分に言い訳をする。
コンビニなど利用せずに買い置きしてしとけばいいのに、分かっている、でも、あると飲んでしまうのだ、だから休日分だけしか買わない、それを自分に課し厳守しているのだ。
行先は近所のコンビニ、だったら何を着て行こうが気楽なものだ。ということで半ズボンをジーンズに履き替える、 T シャツはそのままでいい。仕上げは顔を見られずにすむよう日除けを兼ねサンバイザーだわね。……冬ならマスクで顔隠せるのに、残念だ。
やはりと言うべきか、途中、近所の知り合いに出くわしてしまった。するとご近所さんが開口一番、
「あらー、ステキ、いい色ね、いい赤だわ、よく似合うわ」と私の着ている T シャツを褒めてくれるではないか。ご近所さんのこの予期せぬお言葉にちょっととまどってしまったおばさんだ。
だって、この T シャツ、３０年ほど前に購入したものなのよ。なんて説明はしない、どうでもいい。
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３０年前の T シャツ？ そんなもの着られるの？ 着ることはできてもよく着るね、と驚き呆れるかもしれないが、充分着られる。だって購入当時ほとんど着ていないので型崩れも色あせもない。
真紅に引かれて買ってはみたものの、この赤の色味がなんとなく顔映りが良くないような気がして着なかったわけですが、でも着ないなら捨てる、もしくは使い捨て雑巾として切り刻んでしまおうかと何度も思ってはみるものの……かっては一目惚れしたシャツだ、部屋着なら顔映りもへったくれもない、ということで３０年間持ち続け今夏から着てみることにしたのです。
当時よりだいぶ体重が落ちてしまったけれど、ピチピチピタピタでもなく丁度いいゆとりとフィット感が今のこの体にいいあんばいでシルエットも綺麗なのでございます？
こうして気に入った物は後生大事に持ち続ける超絶節約家？ それともドのつくケチ？ 物を捨てられないゴミ屋敷予備軍おばさん？
まぁ、何とでも言ってちょうだいな。何を隠そう、T シャツだけではないのだわね。他にもあるんだわよ。３０年物、４０年物のバッグや靴や腕時計が。でも、さすがに服はもうないわよ……セーター、カーディガンがあるくらいで。
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