メガネを(老眼鏡)かけた方がオシャレでステキです

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 電車の中で向かいの席に座る70代くらいのグレイへアの女性。イヤホンをつけ手に持った楽譜を熱心にチェック中、時々その楽譜になにやら書き込んでいます。

白いシャツに紺のスカート、黒の革靴といったごく普通、地味目? の服。そこに、ちょっと遊び心のあるちょっと派手目のメガネ。そのメガネとシンプルな服がよくマッチしてステキ、よく似合う、地味だけどいい意味でのちょっと派手、お洒落な人に見えました。

 ……でも、このメガネ、なんか見たことあるような……。

終点が近づきその女性がメガネをはずし楽譜を鞄の中にしまう。すると、あれ……なんか、普通になっちゃった。で、ちょっと歳が増したようにさえ感じる。

メガネよく似合っていたのに、メガネかけてた方がステキなのに、オシャレに見えるのに。でも楽譜を見るためだけにかけた老眼鏡だったのね。

 

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もしあのメガネが老眼鏡でなく、伊達メガネや近視のメガネで若い人がかけていたら、それはちょっとイヤだなぁ、イヤ味だな、その自己主張が鬱陶しいな。

でもグレイへアに白と紺の服、そこに差し色としての明るい色と遊び心のある眼鏡が効果的、またあの年齢だからこそイヤ味なく似合うのかな、と思ったりして。

老眼鏡のあのメガネ、なんか見たことあると思ったら我が家の机の引き出しの中で眠っておりました。フレームの色が違っていたので分からなかったけれど、ツルの部分が同じなので分かった次第です。

これはですね、はっきりいって高価なものではございません、というより安物ですわ。

言っときますが、ケチつけてるんじゃありませんよ。私が言いたいのは、あのおもちゃのような老眼鏡が良く似合い、尚且つステキでオシャレに見える、それはスゴイことじゃありませんか。

この歳で服の冒険はかなりの勇気がいる、失敗すれば心はズタボロ、財布も痛い。でも手頃な価格のメガネであればとっかえひっかえ冒険できる。それでオシャレ度がアップしてステキに見えるなんてメガネを侮るなかれ。という見本のようなシニア女性でありました。

 

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