「歳より若く見られるの」自分で言っちゃおしまいよ。でも…

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「歳より若く見られるの」って自分で言っちゃう度胸のある人? 結構いるんだわね。つい最近もどこかで耳にしたような。

「息子の、ガールフレンドに間違われたのぉぉぉ」
「娘と、姉妹に間違われちゃったぁぁぁ」
「夫の、娘と間違われてねぇぇぇ」

ここまでくると返事をするのも阿保らしく、「冗談、よしこさん、冗談は、顔だけにしろ」と心の中で舌打ちする古い人間でございます。

まっ、確かに実年齢より、ずっと若く見える方、おりますわよね。

けれどもねぇ、自分で、言っちゃちゃ、おしまいよ。ですわよねー。

息子の彼女ぉぉぉお? 娘と姉妹? 夫の娘って、何それ? 意味わかって言ってる?

聞かされる身にもなれ! 全然、そう見えね! 嘘つくんじゃね! 

と聞かされた側は呆れに呆れ、これを笑い話として他の人に言いふらし、「〇〇さん、そんなこと言われて、信じちゃってんの、笑っちゃうよね」、と陰で大笑いされるわけです。


こういうことを平気で言える、恥知らず、世間知らず、厚かましさ、鈍さこそが、真、面の皮が厚い「オバハン」なのでございます。

 

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そんな感違いも甚だしいオバハンに遭遇したことがございます。

娘の結婚式で、夫の仕事関係者に、夫の娘、つまり、結婚する実の娘(24歳?)の姉に間違われた、と、テンション上がりまくりで高笑い、得意満面、笑いが止まらないおばさん(当時、57歳)でした。

嬉しくて舞い上がっちゃって、多分、あちこちでこの話をしていたようで聞きたくもない話を聞かされた、その中の1人が私ということです。

でも、57にもなれば、普通に考えたら分かりそうなものじゃないのか? 実の娘が24歳、母はそれに足すこと30プラス α それが姉妹? いくら何でも無理がある。で、夫の仕事関係者、ゴマすり、または冗談に決まっているだろうに、それを真に受けて。

が、が、が、しかし、57歳、57歳だからこそ……真に受ける、受けたい、信じたい、信じちゃう、そんな年代なのかもしれません。

しかし、その喜びは自分の胸にしまって時々反芻しながらニンマリする、にとどめておけばよかったものを。つい、嬉しくて、言葉にしちゃったのがまずい、それも私みたいな意地悪年下女で、こういうどうでもいいことには抜群の記憶力を発揮するおばさんに。

 しかし、その夫の仕事関係者にも呆れるというか勇気あるというか、投げやりというか、言うに事欠いて、あまりにもベタなヨイショ、それ、ヤブレカブレで言ってんの?

……ですが相手が予想以上に喜んでくれたなら、それは嬉しい、言った甲斐があるというものだ。「俺って営業能力あるじゃん。人の心をつかむ天才だね」と、こちらも勘違いの幸せがあるのかもしれません。

しかし、あれから時は流れ流れて、「57歳のオバサンのくせに、何を勘違いしとるんじゃ」、と思った私はそのオバサンの57歳をとっくに過ぎ、ゲゲゲの60代となっておりました。  ─しつこく続く─

 

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