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髪は長ーーーい、友達。だったはずなのに、髪よ、おまえもか。
1本、2本、10本、100本、1000本と無言で私の前から去っていく。
裏切り者、もう友達なんかじゃない。
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昔から、秋は抜け毛の季節と聞いてはいたけれど、どうだこの抜け具合っぷり、シャンプーのたびに、ああ、ああ、と絶叫したいくらいになってきた。
本来、抜け毛の季節ということは、生え変わりの季節ということでもあるんじゃないの?
古きは去り、新しきがやってくる、新陳代謝だわね、需要と供給のバランスが保たれていればこそ、髪の本数はほぼいつも一定数を保ち、努力せずとも心配せずとも常に新しきがやってきた。
ところが需要と供給のバランスが崩れてきたんじゃないの、供給が間に合わないよ、去る者ばかりで新しきがやってこないよ、これは緊急事態だよ、救急だわよ。
救急:急場の難儀を救うこと。特に、急病人・負傷者に応急の手当てを施すこと。
寄る年波で髪が減る……それは病人ではない、負傷者?……ビミョウ、けれど難儀なことではある、応急の手当てを施したい。
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