始発駅を出た電車がだいぶ空いてきた頃、私の前に男性1人と女性3人のシニアグループが座っておりました。コートを着ているので確かなことは分かりませんがコートから出た服の色が皆さん真っ黒、で、同じ袋をお持ちになっていたので葬式? 告別式? の帰り、かもしれません。
男女混合シニアグループの平均年齢は70代後半くらいでしょうか。車内が空いてきたので彼らの話が良く聞こえます。
4人それぞれの病気の話が終わるころ、今度は、〇〇さんは奥さんと一緒に出掛けたのに、用事を済ませたら奥さんと一緒に来たこと忘れちゃって一人で帰っちゃたのよ。もう認知症入っているよね。と1人が言えば、
そうそう、誰々さんもそうよ、誰々さんは子供を置いてきちゃったのよ。と病気の話の次は4人が交互に身近な人の認知症疑惑へと話は移りました。
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で、ひとしきり認知症の話で盛り上がり話が出尽くしたころ、1人のおばさまがアイススケートの話を始めました、が、たとえ羽生結弦選手の名前がでようが、他の3人のシニアは、さっきとは大違い、水を打ったように、シーーーン、一言の反応もありません。
しかし、シニアおばさま、反応の有無などお構いなしに独演会を続けます。シーーーンはその後も続き、私はこのおばさまがちょっと気の毒になりました。で降りる駅が近づき独演会は強制終了、シニア4人は同じ駅で下車していきました。
男女混合シニア、同じ趣味の集まりでない、ならば、共通の話題と言えば、やはり病気、それとも認知症、ちょっと寂しいけれど現実はそんなものでしょうか。
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