60の壁、おばさんだってキレイになりたい、でも、でも、でも…

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顔? 首の上についていればいいじゃん

 


今日は休日だけれどちょっと用事があって出かけた、だから化粧をしたわけだけれど、で、化粧するとき毎回思う。鬱陶しい目障りなこのシミ、ここのシミ、そこのシミ、顔に散らばるシミシミシミ、それらが全部消えたら、うーん、どれだけすっきりすることか。

肌だよ、肌、肌がきれいだとそれだけで若々しく清潔感あり綺麗に見える。

「シミ取り承ります」……お願いしたいわね。が、しかし、シミが消えたら……今度はシワやタルミが気になりだすでしょ、きっと。

「はい、はい、それも承りますですよ、料金もお勉強しますですよ」シミとシワとタルミ、これらが顔から消えてくれたら、どれだけスッキリーサッパリー、気分シャッキリー、こんなに若返って、もう大満足、これでゆったり安心して婆になれる。

でも、それで済むのかしら……いったん火が付いた欲望は鎮火するどころかどんどん燃え上がり次は次は……なんてことにならないかしら。

大丈夫よ、もうね、そうはならないの、この歳になると。長寿も結構だけれど長生きにはお金がかかるのよ、年寄り人生を生きていくのは大変なことなのよ。

だから、この歳になれば優先順位も変わってくるの、美貌より若見えより何が何でも健康よ、で、銭よ、寂しいけれどそれが歳をとるということよ。

 

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まだ今よりずーと若かった50手前の私、その頃、50代後半のあるおばさまが芸能人御用達? 美容整形外科医を訪れ、「この目をパッチリとした二重にしたいのです」。先生曰く、「あなたの瞼は脂肪が厚いから切開することになる、今さらそんなことしなくても……」

先生に言わせれば、要するに60に手が届く名もなき一般人のおばさんが、今さらそこまでする必要性って? どこにある? ってことですわ。

その時は私も、そうだ、そうだ、先生の仰る通り、良心的な医者じゃないか。60間近のお婆さんに近いおばさんが何を今さら血迷って目をパッチリしたいのか、馬鹿馬鹿しい、それこそお金をどぶに捨てるようなもの、無駄、無駄無、無駄。

でもね、今になって思うと50代後半って、ビミョウ、もうじき60、だからこそ、今、今しかない、そう思ったのかもしれない。当時おばさん年齢とはいえ50手前、40代の私にはその微妙なオバ心が分からなかった。

相当な下調べと覚悟と勇気を振り絞って、やっとクリニックのドアをたたけば、待っていたのは「その歳」「一般人」「おばさん」、「だから必要ない」とは、想定外のけんもほろろな応対、今、この歳になって思えば失礼な話じゃないか。

選んだ医者がまずかった、という話でなく、50代の後半って、やはりまだまだ若いのね、行動力もあるのね、振り返るとよくわかる、60代とは、圧倒的に、違うのね、と。

60代を過ぎてもきれいなおばさんでいたいけれど、寄る年波は手強くてね、気持ちはあっても……それでも、でも、でも、でも、もう少し、ここがね、ここをね、と鏡見るたびにそう思う、思うだけ、だけれどね。

 

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