気が滅入るコロナの話はちょっと休憩。話題を変えてこの人の話、でなく、その孝行息子の話。
孝行息子は社会人になって考えた。大学を出るまで両親はどれだけ僕にお金を使ったのだろうか? 大学へ通うために実家を出てアパート住まいもさせてもらった。で、息子は計算をした、その合計金額は2千万円と出た。
これは大変な金額である、ありがたいと同時に申し訳ないと思ったのか、その息子、社会人になってから毎月10万円ずつ親に返してるという。アパートの家賃だってかかるだろうに、毎月10万を親に送金、それを聞いた私は、スゴイ、偉いねー、エライねー、えらいねー、何度も言っちゃいましたよ。
昔、ある主婦が、「何が嬉しいって、子供のこと褒められるのが一番うれしい」と言っていたのをあたしゃ覚えていますからですね、何度でも褒めるざます。
だから、エライ、スゴイを気前よく大盤振る舞い、実際、そう思うしね。でも、その後が続かない、うーん、エライ! だが、エライの次は何がある? うーん、あまり個人的なこと訊くのも失礼だし、そもそも、この息子のことよく知らないし、うーん。
【スポンサーリンク】
で、先週の金曜日、この人とちょっと話をした。
すると、上の娘が彼氏に会うため ── に行っちゃったんです、止めたんですけどね、と言う。
遠いよー、━━ 県。若さだね、距離も危険もなんのその、移動の自粛も言われているこの時期に、親の制止を振り切って、行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ ♪ 止めてくれるなおっかさん、で、行って行ってしまった、もう帰らない ♪ ということらしい。
この娘、専門職に就いていたのをあっさり捨て、今、━━でアイスクリームを売っているらしいんです、だって。全く、親不孝な娘じゃ、これぞ、親の心 子知らず。
でも、話としては孝行息子の話より断然面白い、と無責任な赤の他人である私は、また大笑いさせてもらった。
でも、笑ってる場合じゃないでしょ。親子して、しっかりしてよね。で、親に成り代わって老婆は言いたい、娘よ、かかった学費、返せ!
もし、彼氏との仲が壊れても、帰ってくんじゃねーぞ。このコロナ騒ぎが下火になるまで。ほんと老婆の本心、お願いよ、と付け加えておきましたが。うーん、どうでしょうか……弱ったね、困ったね。
【スポンサーリンク】