世間は見てないようで、観ている。観るつもりも興味もないけれど、目に入ってしまうのだから仕方ない。で、考える気もないけれど、勝手に思ってしまうのだから、誰にも止められない。それは外に干された洗濯物にも言える。
大雑把に言うと自宅の前と後ろにシニア夫婦が住んでいる。前方は70代夫婦、後方は60代夫婦。
シニアの朝は早い。しかし、私のような例外もある。だから晴れた日には、起きるとすでに両家の庭やベランダにはたくさんの洗濯物が干してある。
その干された両家の洗濯物を見るたびに、うーん、色が、色のトーンが、全然、違う、すごい違いだ、と思わず思ってしまう、それほどまでに違う、何故、これほどまでに違うのか?
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70代夫婦のそれは、いつだって、茶系、黒、灰色、くすんでいる。
60代夫婦も以前は、似たような色合いだった。が、最近、ガラッと色のトーンが変わった。明るくなった、カラフルになった、それがひと目で無意識のうちに認識されてしまうほどの変わりようだ。
この変化はどうしたことか? それはコロナのせいである。コロナで1か月ほど前から娘が帰ってきているのだった。
若い娘がたった1人戻っただけで、洗濯物も俄かに華やぐのだった。当たり前と言ったら当たり前であるけれど、その見事なまでの「色彩の変化」に感心してしまうほどである。
ちなみにどうでもいいことだが今朝も遅くに私は薄手の毛布を洗った。色は若返りの色といわれる、かわいらしい、ピンクでござる。
ババアには不釣り合いな色ではあるが、服じゃないんだから、林家パー子さん目指してるわけじゃないんだから、ピンクだって、いいじゃないか。
カラフルな明るい洗濯物、どんより沈んだ暗い色の洗濯物、そん真ん中で私のピンクの毛布ははためいているのだった。
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