「忍耐の人」は耐えているのでなく、強い人なのだった?

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「見ざる聞かざる言わざる」それがアンタだ


 先週、職場のカメレオン女にまたまたイラつくことがあった。カメレオンの本性は知り尽くしているはずだと思っていたが、まだ甘かった。カメレオン、アンタはなぜにそうも嫌な女なのだ。

そんな時、ふと近くに目を移せば、愚痴もこぼさず文句も言わず不機嫌な顔も怒った顔も見たことがない、誰に何を言われても、いつも、「はい」「わかりました」、何を言われても、決して、「でも」とか「しかし」は使わない。人の噂話や悪口は決して言わず、自己主張もせず目立たず出しゃばらず、で、今は家計のため? 土日もバイトする健気な40代同僚の姿が。

カメレオンに腹を立てていた私は、この同僚に「〇〇さんは、怒ることなんて、ある? 想像できないけど」と金曜日、仕事が終わってから訊いてみた。

「うーん、そうですね、あまりないですね。でも、子供にはすごく怒りました、今でも、怒ります」

子供にはそれが必要だ。それより何より私が聞きたいことは、いるでしょ、いませんか、あったまに来た、あったまに来るアホが。

他人に対して? 身内にも? どうよ、いない、その訳は?  

(不愉快な人、と思うことはある)うーーーん、あまりいないですね、頭にくること、ないですね、(不愉快になっても、頭に来ても)そういう人なんだと思って、世の中には色々な人がいるものだ、そんな感じですかね、それ以上は考えない、これも性格なんですかね、なんてことをのんびりした口調で答える。

何それ、私は唸ってしまう。以前、この人には何を言っても「暖簾に腕押し」的、反応の薄さを、鈍さ、と思ってちょっとイラついた時もあったが、なんだなんだその歳でその達観したようなお言葉は。

そんなことを言われたら、年がら年中、もう、あったまに来た、ああ、イライラする、ったく、が24時間グルグル頭の中を駆け巡るそんな単細胞60代ババアは立つ瀬がないじゃないか。

 

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またこの人はペン習字の手本のようなきれいな字を書く、丁寧である、だがその分、時間がかかる。私からするとおっそろしいほど、時間がかかる、かける。見ているこちらがイライラする、意味が分かればいいんだよ、だが本人、我関せず、丁寧にマイペースで文字を書く。

忍耐の人と思っていたけれど、それはこちらの勝手な解釈で、耐えているわけじゃない? 周囲に惑わされない唯我独尊マイペースな人なのだ。言い換えれば、悪く言えば、相手が誰であろうと人の言うことなど聞いていない関係ない知ったこっちゃない、自分は自分の仕事を自分のペースで基本通り自分のやりたいようにやる、そういうことか? 

それはひねくれババアの意地悪解釈であるが、しかし、こういう人こそが強い人なのだ。世の中が時代が暮らしがどれだけ変わろうと自分は自分、世間は世間、という、見かけとは全然違うたくましく肝の据わった人なのだ。

そういう意味ではカメレオン女は、見かけは忍耐の人より100倍迫力あるけれど、相手によって態度を変える、裏を返せば弱い人なのかもしれない。

で、私は? といえば、よくわからん、どうでもええわ、そんなこと。でも、この歳なれば、高齢者には「教育」が必要で、それは「きょう、いくところ」と、「教養」は「きょう、ようじがある」それが大事らしい。

なるほど納得。銭のため健康のため暇つぶしのため、何でもいい、ジジババよ外に出よ、とりあえず、動け、歩け。

ポキッ、ガイコツババアは転ぶ、倒れる、折れる、が、しかーし、立ち上がる。で、またヨロヨロ歩き出す、それが人生だ。

高校生の頃、男友達がいつも冗談で言っていた「転んだら起きるんだぞ」あれから幾年月、いつしか、これが座右の銘? となっていた?

 

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