育つの速い他人の子、そんなことを書いたことがある、これはまだ記憶に新しい、内容は忘れてしまったがタイトルだけは覚えておった。
確かに、子供の成長は速い、ほんとオババびっくりする、甥や姪を見ていてもそう思った。可愛い? 子供時代を知っているオババはそれがちょっと寂しく、また自分の加齢を思い知らされるのでもあった。
それは血が繋がっていようといまいと同じだ。子供は身長も顔つきも全て変化していくので成長が分かりやすい。ちょっと見ないうちに、まぁ、すっかり大人になっちゃって、やだ、おっさんになってる、そんな感じだ。
で、成長過ぎた大人はといえば、個人差は大いにあるけど、ある時から、ある時点から、あらー、あれー、うっそー、ちょっと見ないうちに、ちょっと合わない間に、どうして? どうしたの? その老けっぷりは……問題じゃないか? なんて心配してしまう人さえいて、最近は特に多くなった。
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自分以外のおっさん、おばさんの、「老け」は速く感じられるが、あくまでそれは他人事であーる。テレビなどで、自分と同じような年齢の一般人を見て、えーーー、この人、私と、同じ歳? 私より若いの? えーー、うっそー、やだ、老けてる、お婆さんじゃない……。
そう思うことありませんか? ですが、それはアンタのことだよ、アンタも他人から見れば同じだよ、「婆さん」なのだよ。その老けっぷりを友人、知人に心配されているかもしれないのだよ。
それはきょうだいも同じだ。姉「アンタも老けたわね(私より老けてない?)」妹(はぁあ~、一緒にしないでほしいわ、アンタほどひどくないわ)こんなことが明るく楽しく言い合えたらいいですわね。ほんとか? うーん、どうかしら?
親子であってもきょうだいであっても、親しき仲にも礼儀あり、言っていいことと悪いことがありますです。悪気はないのよ、冗談冗談、では済まされないのだ。何十年と恨まれるかもしれない。
言ったことは忘れても言われたことは覚えているものだ。こうして相手の気持ちを忖度しているうちに、どんどん無口になってきたオババであった。というのは嘘だった。歳はとっても、ポロッと一言、余計、これがいまだに多いのだった。
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