あ~あ~あ~あ~ やんなっちゃった あ~あ~あ~あ~ おどろいた
休日だというのに、このコロナ禍にこの空模様、なんか憂鬱になっちゃうよ。それとね、またまた職場でミスをやらかしたか? 多分、いや、間違いない。だから来週の火曜日は仕事に行きたくないのである。
あ~あ~あ~あ~ やんなっちゃった あ~あ~あ~あ~ おどろいた
そんなこんなで気が晴れないどころか落ち込む一方のオババであった。出勤日は感染の心配もあるしね、感染したらただ事じゃ済まない年寄りだしね、仕事のミスはするしね、もう、こんなことなら仕事辞めちゃうか、なんて思ったりしてね。
はぁ~、ひとり深いため息をつく雨の休日、憂鬱な午後が終わろうとしていた時だった。珍しく家電のコール音が、どうせろくな電話じゃない、と出てみれば、ああ、ああ、なんてことだ。
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身近な人が亡くなった。亡くなった、それだけでも相当ショックなのに、コロナで、という想定外の事実。熱が出たと聞いたのは、確か? 私が冬休みに入ってからだった。
まぁ、詳しいことは控えますが、結局、濃厚接触者である昭和25年生まれの妻も夫から感染、71歳の夫は熱が出てから2週間後? に亡くなり、遺骨で帰ってきました。
糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓も問題あり、なのにリタイアして暇を持て余す71歳の夫は、妻の制止も聞かずジムへ、外へと出ていく。
なんだってもう少し我慢できなかったのか、持病があったって、お金もあるのだ、あと10年くらいはそれなりの健康? 老後生活を楽しめたはずではないか。
こんなに呆気なく逝ってしまうとは、ニュースではわかっていたつもりでも、あろうことか、身近な人のコロナ死は相当ショックだ、突然過ぎて呆気なさ過ぎてまだ現実味が薄い、というかピンとこない。
幸いなことに高齢にもかかわらず生還できた妻は、若い時からかなり太目ではあったけれど、これといった持病もなく重症化せず無事退院でき、本当に良かった。
今は、息子たちが交代で家に来てくれているようだ。頼りになる、息子たち……いいな、コロナ感染は冗談じゃないが、オババ、ちょっと羨ましくなった。
頼りになる子もいない、感染しても優先的に入院などできないこの名もなきオババは思う、オババが死んでも誰も悲しんでくれる人もなく、助かっても喜んでくれる人もいない。
でも、まっ、それも人生、人生いろいろ、まぁ、しょうがない、ではあるけれど、つくづくしみじみ思ったね、呆気ないものだね、死って、人生って。
一番訳が分からない納得できないのは死んでしまった当人でしょう、あまりにあっという間、状況も理解できぬまま、家族との別れもなく。
いつまでもあると思うな、お金と健康と自分の命と。明日は我が身、青天の霹靂、真坂の坂で真っ逆さま、今だよ、今を生きなくちゃね。
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