春~、 そんな日でありました。ご近所さんにランチ散歩を誘われましてね、こんな時ですからランチはやめましょう、その代わり戸外でお茶をしましたの。
ねぇ、ねぇ、今年いくつになるんだっけ? ええっと、何年生まれだった? 私より2つ上よね? 何月生まれ? と彼女が訊く。
ええっと、そうですね、私の歳は? えーっと、えーっと……へぇ~、そうなんですか? ゲゲゲ、そんな歳になるんですか? 知りませんでした、忘れておりましたです。
へぇ~、あなたも私も、そんな歳に?
はぁ~、お互いしみじみ、「信じられないよね~」
教えてくれて思い出させてくれてありがとう!
なんて思うわけないでしょうが。うっさいよ、人が折角忘れかけていたものを、今さら聞いて知ってどうする、思い出させるんじゃない、余計なお世話だ。
で、この人の夫は、私より、たった、「ひとつ上」だそうだ。
……その夫を思い浮かべ……
(どこからどう見ても、正真正銘、老人、ジイサンじゃないか)
春めいた気分がしぼんだよ。
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