バアサンなりにそれなりに、そこそこおおいに、小綺麗でいたい。この歳なれば、それは自分のためである、気分を上げるためである。
古ぼけちゃって、しおたれちゃって、しょぼくなっちゃって、しょんぼりしちゃって、しけちゃって、しんきくさくなっちゃって、これじゃ自分で自分がイヤになっちゃう。
昨日は電車に乗ってデパートへ服を見に行った。買いに行ったわけじゃない。でも、どうしても買いたいものがあれば……買う?
ひとつ、あった。で、ジーーーーーッと視る、触る、点検する? 嗅ぐ、それはないが時間をかけ、またまたジーーーーーッと観る。
うーん、いいじゃないか、お値段は? 上等じゃないか、うーーーん。そこへ店員さんが近づいてきて、試着を勧める。しかーし、その手には乗らない。
だって、またまたいつも通り「どこへ、着て行く?」そこへ行き着く、うーーーーーん、で、試着は勿論のこと、あっさりと購入を諦める、という諦めのいい年寄りであった。
で、その後、地下の食品売り場へ、で、いつものごとく、服、買わなかったのだからと、食べ物を、ちょっとだけ大胆に買ってしまう。
帰宅し、デパ地下総菜で発泡酒グビグビ。それにしても、今回も食べ物以外、なーーーんにも買わなかったな、スゴイな。
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数か月前、ネットの中に気に入った店を見つけた。正確を記せばその店が気に入つたのでなく、その店のズボンが気に入った。ズボンだけ、他の服は全く、気に入らない、どうでもいいがそういうことだ。
ここのズボンは、何てったってシルエットが美しい、非常に美しい。オババの太くない太ももサイズにも合う、お値段もそこそこ、これぞオババの探していた逸品である。
で、先週、3回目、3本目のズボンを注文した。ところが、届いたものは、今のところ、1本も無い、ゼロなのだ。
「ご注文ありがとうございます。〇月〇日お届けします」というメールが来たら、その数日後には「すんません、あのズボン、品切れとなりました」
でも、1度だけなら、許してあげる、だってこんなズボン滅多に出会えないもん。で、2度目、また違うズボンを注文。今回も「ご注文ありがとうございます。〇月〇日お届けします」
で、1週間も過ぎた頃、また、「すんません、あのズボン品切れ」。もう信じられない、もう、怒ったぞー、いい加減にしろー、ナメとんのか。
しかし、怒っても懲りないオババは、また、3回目の注文を入れた、今度は11月16日届くはずだ。しかし、このショップのはずは、はずでしかない。
今回はどうなるのか、「すんませんメール」か「商品」か? もし、また「品切れ」だったら? 大丈夫、そんなこともあろうかと、4回目の注文ズボンはもう決めてある。
しかし、しつこい年寄りだ。これからも4回、5回と注文し続けてやる、ここのズボンが届くまで、いつまでもどこまでも、挑戦だ、燃えるじゃないか?
………………この「しつこさ、ねばり強さ、情熱」を他のことに使っていたらね。
………………そう思わずにいられない、人生の秋であった。
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