その母は裁縫も趣味の一つ。縫ったり染めたり、アクセサリーも作る。で、大物は着物のリメイク。古? 着物をほどき、服に作り変える、それをヨソユキにしたりする。
その日もそんなヨソユキに、首には自分で染めたスカーフ、胸には手造りブローチ、全部手作り、スゴイじゃないか。
まぁ、オババの趣味ではないけれど、何を着ようと本人が気に入って楽しいなら、それが何よりじゃ。ではあるけれど、その母の娘はそう思わないのであった。
母は言う「私がこういう格好をすると、娘がね『また、そんなボロ着てどこ行くの』って、いつも言うのよ」
多分、これを聞いたオババの目、大きく開いたと思う、と同時に笑った、笑うしかないでしょ。その母親の服は見ず、顔をしっかり見て、大笑いした、2人で娘のセリフを笑い飛ばした。
と同時に、その娘の顔が浮かんできて尚更おかしくておかしくて笑いが止まらないでござった。その母も笑う、苦笑いでも何でも笑うしかない、か。
しかし、またも書いてしまうが、見た目と中身が全然違う面白い娘さんである、その表と裏の? 違いは聞けば聞くほど漫画的で面白く興味深いのだった。
で、母は言う「娘とは何もかも全然違う、気が合わない、話が合わない、一体、誰に似たのだろうか」
オババは思う、それは父でなく母である、あなたに似てるんじゃありませんか。多分、そっくりかもしれません、顔はそう思いませんが、中身がね。
またここで、その母の顔を見て娘の顔を思い出して可笑しくなってオババは大笑いしたのであった。母と娘、そんな本音会話が? できる仲良し親子? って羨ましいわね。
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