小さな袋に小さな財布(少額)を入れて散歩に出た。財布は散歩帰りにお菓子を買いたくなるからだ。で、コンビニに寄った。
丁度、お昼時とあって店内はお弁当を買いに来た人たちで混んでいた。人の流れがちょっと途絶えたすきに、今だ、会計だ、とレジにダッシュ。
オババは現金払いだ。で、財布を袋から、あれー、小銭入れのチャックが開いていたのか、小銭が飛び出し床に散らばってもうた。
ああ、10円玉が100円玉が1円玉が転がって行くーーーーー。必死で追いかけるオババ、年寄り全開、カッコワルー、ブザマー、超マヌケ絵面であります。
コインに追いつき指でつかもうとするも、床はツルツル、爪も切ったばかりでコインがつかめない、ああ、コインの薄さがうらめしい、焦る―。
レジ台にはオババの買ったお菓子が並び、客も並び出す。レジの若いオネーサンはカウンター越しにジーッとオババのアタフタを見つめている。オババ焦る、でもコインがー、つかめないー。
10円玉が1つ棚の下に入ってしまったようで見えなくなった。諦めよう、その他は何とか拾い上げ、やっと会計となるが……。
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支払いも今は自分で機械操作だ。で、操作がちょっと遅れると、若い店員さんが即座に、いちいち言うのよ、ああしろこうしろと。
うっさいわ、やかましいわ、わかってまんがな、いちいち言うな、あれこれ言うから混乱するのや、こんな簡単な操作、いちいち教えてもらわんでも、1人で、できるわ、年寄り扱いすな!
レジでモタツク年寄りにはなるまい。レジに並ぶときは用意万端、ピピピでサッサッサーと速やかにスマートに。レジの人にも後ろに並ぶ客にも迷惑をかけないがモットーの気遣いオババでもあります。
ああ、それなのにそれなのに、カッコつけオババの美学がまた1つすっ飛んでいく。何でもカッコが大事、カッコから入る、カッコつける、これも若さを保つ秘訣ではありませんかしら?
ところが現実はどうだ、先日はカサカサ指でレジ袋が開けられなかった、今日は小銭を床にバラまき醜態をさらした。で、小銭を拾うのにやたら時間がかかった。
思いと動作が繋がらない、カッコつけるどころか不格好そのものであった。
せめて「また、手のかかるドジな年寄りが来た」若い店員さんに、そう覚えられないように、それだけは避けたい。
いつまでもできると思うな、若いと思うな、年寄りなんだ!
それには、努力だ! 訓練だ! 訓練だ! 努力だ! 努力だ! 訓練だ!
年寄りやっていくのは大変だ。
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