春だというのに痛い話ばかり続くと落ち込んでしまう、加齢だって進みそう、老人性鬱にだってなりそう、だったら老人よ外に出よ「痛くても歩かなにゃいかんのよ」。
左脚の痛みは1週間前よりは良くなったと思う。ということで散歩に行こう、しかし、気温も高いが日差しも強い。
仕事に行くならともかく、ご近所散歩ですよ、スッピン圏内ですよ、だったらスッピンでいいじゃないか、それにサンバイザーか帽子で顔を隠そうマスクもして、どうせ誰も見ちゃいない。
誰も見ていない? ダメだダメだ、そういう問題ではないのだ。問題はスッピンでなく紫外線だ、それは横からも下からも入ってくるからだ。
だからー、言ってるでしょ。日に焼けようがシミだらけになろうが誰も気にしてないの、見ちゃいないの、オバサン、バアサン、年寄りのことなんて。
そうは言っても当事者には見えるのだ気になるのだ。ということでせめてパタパタと粉をはたきます、まぶします、これでどうだ、万全だ、紫外線よ、どんとこい、ついでに眉まで描きます。
すると、気分ちょっと上がる。で、思い出しました、つい最近のある晴れた日の午後、ご近所70代(半ば過ぎ?)の女性と外で立ちした時のことを。
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その70代半ばの人は話の途中で「日に焼ける、日焼けしそう」と、そう何度も言うのです。
で、ワタシ、思ったんです。
えー、そうなの? その歳で? まだ、そんなこと気にする? それに、そんなこと気にするような人には……見えませんけど……。
勿論、そんなこと口にはしません。
けど……大変、失礼いたしました。そうですよね、いくつになっても気にする人は気にしますよね、ですよね。
で、それはそのまんま、ワタシのことでもありました。
誰も見ちゃいない、気にしちゃいない、シミが10個100個増えようが、シミの中に顔があろうが年寄りなんて興味ない、若い人はそう思うでしょ、言うでしょう。
若くないワタシでさえ自分の加齢は棚に上げ、「その歳で」なんて思っちゃったりして大変失礼いたしました、自分のことすっかり忘れておりました。
人はそれぞれだけれど価値観も人生観も違うけれど、いくつになっても気になることは気になるのよ、こだわるのよ、無駄とわかっちゃいてもね。
自分のことは棚に上げ、それにしても、ご近所は年寄りばかりだ、歩いてそう思い、書いて確信する、今更だけど。
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