「思ったより悪かった、思ったより悪かった」
「よくここまで我慢できたね」「……体重が軽いせいかな」
7月1日、金曜日、レントゲン写真を見た先生の第一声でありました。見せられたワタシはといえば唖然茫然、なんで? どうして? どういうこと?
「知らぬが仏」それまで「痛いな」と思いながらも普通に歩いていた。でも、あの衝撃の画像を見せられて急に歩くのが怖くなり痛みも増したように思います。
我ながら、あんな骨してあんな骨の状態で、よく今まで歩いていたものだ、歩けたものだ、重いものも持ったりして、よく我慢できたものだ。
体重が軽いせい? 痛みに強いせい? 何だか知らないけれど、一体全体、いつの間にワタシの体はこんなことになってしまったのだろうか?
「知らぬが仏」あの画像が目に焼き付いて離れない。なまじ知ってしまったばかりに歩くのが怖くなりました、普通に無意識に何も考えずに、脚を前に出せなくなりました。
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家の中ではヨロヨロと伝い歩き、階段は一段ずつ両脚を揃えて上り下り、料理をするときはキッチンに椅子を持ち込み休みながら。
動くときは、極力、股関節に、衝撃を与えないように気を遣い、重いものは持たない、転ばない、それでも寝ながら脚の筋トレはするように。
で、明けて火曜日、コルセットの採寸でまた病院へ。この脚で歩いて行けるわけもなくタクシーを呼ぶ。
家の外へと脚を踏み出した途端、脚が萎えたと感じる、脚に力が入らない、たった3日しか経っていないのに。タクシーを待っているのが辛い、立っていられない。
怖ろしい、たった3日間でこれほどまでに。年寄りは、こうしてほんのちょっとの間でも体を使わないとあっという間に衰えていくのだと怖いほど思い知らされた。
薬嫌い、薬は極力、のまないようにしてきた。しかし今回はそんなこと言っていられない。痛み止めのお陰で、少しは動きが生活がラクになりました。
でも、それはあくまで痛みを抑えているだけ、骨が再生したわけじゃない。これからが長い。どうなることやら、考えてもしょうがない、でも考えずにはいられない、眠れない夜は長い、そして怖い。
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