古くて老いて痛いだらけ

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そんな時は雲を眺めよう


体重を4キロ落とした、股関節に少しでも負担をかけないために。プラス鎮痛剤効果か、痛みが少し軽くなったような気がする。しかし、体重減少で筋肉が落ちるのが怖い。

 

この個人病院は建物の外も中も相当古い。どこもかしこも今風じゃない、建物がそうなら院長も、ここで働く人も、待合室にあふれる患者もほとんどが年寄りだ。

杖をついている人、腰や脚や手や指が大きく曲がった人、逆に関節の曲がらない人、そんな人たちで待合室はいつもいっぱいだ。

痛くて老いた古い人間、ワタシもその中のひとりだけど、古くて座り心地最悪の椅子に腰かけてそんな人たちを眺めていると、痛痛痛痛痛と痛みが増してくるのであった。

昨日、隣に座っていた60代くらいの女性は膝を骨折しギブスを装着。その足が上手く動いてくれないものだから、座るのに失敗し転倒し今度は腰椎を骨折したと言う。

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痛い、痛い、痛い、見ても聞いても痛い。また椅子のせいか長時間座っていられない、だから立ったり座ったり自分で足腰もんだりして、ただただ、待つ、待つ、何時間も。

こうして帰る頃には来た時よりも脚や腰が痛い重い怠くなり、そして心までなんか翳ってきて重くなってしまう。

これは、どうにかならんのかね、毎回、そう思う。

だったら他所に行けば? 問答無用、そんな選択肢はない、のだった。

そして診察料より薬代よりタクシー料金の方が高い、これも痛いのである。

いつまで続くのか? いつ終わるのか? 手術は? ないないないない考えたくない。

 

あの婆ちゃんの声が聞こえる。

 

「生きていくのは大変だ、でも、死ぬのも大変だ」

 

そんな病院通い、唯一のなごみは調剤薬局のオニイサンだ。

病院と違いここは建物も新しければ働いている人も、みな若い。この明るい建物の中に入ると気分も明るくなるような気がする。

中でも30代くらいの男性薬剤師さんはワタシのカッタルイ質問にいつも懇切丁寧に答えてくれる。

ああ、なんて親切な人でしょう、ありがたいことだ。その優しさに思わずにっこり微笑み「ありがとう」と応えるワタシ。

どんな時でも少しの和みや愉しみは見つけられるものだわね。たとえそれがどんなに小さくささやかなことでも、ほんわか心が温かくなるものよね。

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