今日も歩ける、それが嬉しくて有難くて

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ちょっとだけ陽が射して

4月27日から大学ノートに不眠日記を書き始めた。そして5月になると脚の不具合、不調、痛みに関するメモが加わった。

とはいっても5月はまだ生活に変わりはなく、散歩や草むしりなどもしている、買い物に行き重い荷物も持って帰っていた。

そして、6月、この頃から、痛みはどんどん増して、下旬には湿布に頼るようになる。しかし痛みは治まらず、これはちょっとまずい、で、7月1日、病院へ。

で、レントゲン写真を見せられ、打ちのめされる。その後も薬をのんでも痛みは軽くならず、家の中を歩くのさえかなりの忍耐が必要となっていく。

こうしてこのまま歩けなくなる、1ヵ月後にはもっとひどくなっているだろう、この調子だと1年後には家の中を伝い歩き、それさえできなくなっているかもしれない。

もし、完全に歩けなくなったら……7月はそんなことばかり考えていた。もしリウマチの? 可能性があるなら、ひょっとして保険適用外の注射が効くかもしれない。

再検査はまだだけれど、多分、その可能性はないと思う。そうなると残された道は手術ということになる。

しかし、ワタシはこの手術には恐怖と同時に、ちょっと? かなり? 懐疑的で、できれば受けたくない、ないない。

となると、この先もなんとか自力で歩かなければならない。しかし、どうすれば……。

解決策などあるはずもなく、毎日、毎日、不眠と脚の痛みに悩まされ、痛みは一向に治まらず家の中の移動にさえ苦痛をともない、外へ出るのが怖くなっていった。

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先生は筋トレと言うけれど、筋トレだって脚が痛ければ、ひとりでなんかそう頑張れるものじゃない。

しかし、どういう具合か、ここにきて、昨日より、今日のほうが痛みが軽い? あれ、歩ける、右脚が上がる、あれ? あれ? 1週間前よりずっといい。

そんな感じになってきた、体重を落としたことと薬の効果か、いずれにしてもこんな有難いことはない。

朝、目が覚め、ベッドから降りる時、足を床につけ恐る恐るそーっと立ち上がる。そしてゆっくりゆっくりと足を交互に1歩ずつ前に踏み出す。

ああ、あんまり痛くない、大丈夫、これなら歩ける、これくらいの痛さなら耐えられる、これなら今日1日なんとかやっていける、ああ、よかった。

今はそうやって毎朝、毎日を過ごしている。だから頼りない歩きであっても、とにかく「歩ける」、そのことが嬉しくて嬉しくてしょうがない。

薬は最低限を目標に夕食後の服用は避け、湿布も1枚、多くても2枚と決めている、それなのに、こんなに歩けるようになったなんて感動ものだ。

そして有難う、有難う、誰に向かって言っているのだかわからないけど、誰でもいい、何でもいい、歩けることがこんなに嬉しいなんて感謝感激雨あられ。

走れなくていい、速く歩けなくてもいい、不格好でもいい、杖を使ってもいい、ただ、歩ければ。

もっと痛くなったら薬が増えていくのも我慢しよう。今はただただ1日でも長くこの状態が続くよう祈るだけだ。

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