「確かに『おばあさん』なのですが…」・60代女性(2)

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かっては色も香りも瑞々しさも、あったかな?

加齢のせいは大きい、それに加えて脚も不自由になった今、ますます何もかもが億劫になってきた。

病院へ行くのもひと仕事。でも、せめて着るもの、マスクから出た顔、そして髪、それくらいは少し気にする、手をかける。

まぁ、お洒落というよりエチケット、たしなみ、そんな感じかしらね。

でも、仕事、辞めちゃったでしょ、出かけないでしょ、人にも会わないでしょ、で、この歳でしょ、だったら髪の色なんてどうでもいいじゃん、顔もそうだけど。

ましてや脚は不自由になるし髪どころじゃないわ、正直、そんな洒落っ気もなくなってきましたわ。

これを機に、そのまんま、洗いぱなしで、グレイへアに、なんてどうよ? 

と思ったりもする。以前も書いたけれど、白髪混じりの自分の頭、これはこれで結構、気に入っている。

が、しかし、それでいいのか? で、思い出したことがある。この3年と数か月前の記事と同じような話を。その人は70代だけれど。

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昨日も書いたけれど、年寄りの3年ってすごく大きい。

ここでは、おばあさん、か……分かりますなんて言ってるけど、はっきり言って……「おばあさん」なんて、他人事だった(しみじみつくづく)3年前は」。

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以前、ボラ活の集まりの時だったか? ある家の話になって、そこにいたある人が「あの家には『おばあさん』がいるわよね」と言う。

ええ? 「おばあさん」? ……ひょっとして? あの人のこと? そうか、そうだよね、確かに、そうかもね……。 

でも、ワタシは知っている、その家の70代ひとり暮らしお婆さんは、ほんの2、3年前までは、お婆さんでなく、「オバサン」だったのだ。

オバサン時代は髪を染めていた、薄化粧もしていた。しかし体調を崩し、それ以来、ヘアダイはやめた化粧もしなくなった、やがて頭は真っ白になった。

その後、体は良くなったようだけど、頭は白いまま、化粧も完全にしなくなった。そして言っては悪いが、急激に老けた、この2、3年で、おばあさんになった。

実年齢より10以上は老けて見える、「老婆」、つい、そんな言葉が……。

隣の奥さんは70手前、化粧はしないが、髪だけはまめに染めている。以前と比べたら確かに歳はとったし、アウトドア派の彼女の顔はシミがいっぱい。

だけど、「おばあさん」という感じは、ない。

でも髪が白かったら、やはり「おばあさん」に見えるのか?

だが、「おばあさん」で、どこが悪い? 頭、白くて、何が悪い? 

そうだ、どこも誰も悪くない。だったら、それでいいじゃないか。

なのですが、

「孫でもない赤の他人に『おばあさん』なんて呼ばれたくない。『おばあさん』なんて呼ばれたら、返事なんかしないもの」

これはワタシの母が80もとっくに過ぎた「お婆さん時代」に言っていたのですけどね、その娘であるワタシは、やはり似た者? 親子? 

孫もいないのに、なんでアンタらに「おばあさん」なんて呼ばれにゃならんの?

洒落っ気が薄れてきたからこそ、手抜きが多くなったからこそ、せめて「髪くらい」「髪だけは」、ちょっとだけ、手間暇かけるか、しゃーない。

今は、そんな感じでしょうか。でも、ああ、メンドクサイ! お洒落にメンドクサイは禁物だ。

頭が白くても黒くても、お洒落な人はお洒落なのだ。

だから、だから、せめて頭髪くらいは、これがなくなったら、なし崩し的に、ダダダダダダと「山姥」、そんな気がする今日この頃であります。

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