パソコンの横には鏡が置いてある。文字を打ちながら鏡を見る、鏡を見ては、また文字を打つ。
鏡の中のその顔は、「ああ、嫌だ、歳とった」そんな時代はとっくに過ぎて、見慣れてしまえば、まぁ、こんなもの、この歳にしては、そう、悪くない。
そう思えるまでになってきた、慣れだね、慣れ。しかし、思い起こせば美容関係にはずいぶんお金を遣いました。
それでどれだけ綺麗になったんじゃ? その結果がこれか?
そのとおーり。ああ、なんて大きな勘違いをしていたのでしょうか。
それもこれも若さゆえ、若気の至り、そして中年になると、加齢への抵抗、そして今、現実を受け入れ……うーん、だからといって完全に諦めたわけじゃありませんよ。
でも、もう、お金は遣いませんよ、遣えませんよ。でも、あったら遣ってもいいですかね、それも楽しいですかね、気分は上がりますかね。
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“ 社会集団の中で生活し、そこに何らかの競争原理が働く限り「少しでも他人より美しくありたい」という女性の心理は消えることはないのです ”
そして、歳をとっても美しくあるためには、
“ 美しさをずっとキープするための精神的・肉体的・経済的な持久力を持たなくては歳をとることもできないのです ”
はぁ、しんどいわ、もう、そんな「力」など、とっくにどっか行っちゃったよ、またはそんなもの産まれた時から持ち合わせていないよ。
だったら、世間の価値観なんてどうでもいい、ワタシはワタシの道を行くだけ~
“ 常に自分を客観的に見つめる態度はクールだけれど、客観的視線を忘れて思い込みに突っ走れば、そこにはめくるめく快感が待っていたりする ”
で、陰では……変なオバサンなんて言われてしまうのだ。でもオバサンならまだいいじゃないか、オバサン時代はなんたって若さがあった。
注:“” 内、全て、酒井順子氏の本から引用
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