ある時はバアサン気分、ある時はオバサン気分で

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老人の朝は、とりあえず「ゆで卵」

じっと手を見る、観察する。でも、もう手相はどうでもいいか。生命線も運命線も金運も結婚線も、今さら変わりようがないっしょ? 

それって期待も未来もない? それも寂しいけれど、悪い線が出ています、だったら知らない方がいいのかも。

乾燥してきたせいか、手の平も手の甲もパサパサしてきた。

指先はカサカサになって、もう少し季節が進むとガサガサになり、爪の周りがささくれてきたりする。

パサパサカサカサガサガサは手だけじゃない。水分も油分も切れた加齢体は頭のてっぺんから足の先まで枯れてきて、それが身に沁みる季節の到来なのだった。

そして今年はもうすでに寒い、このまま冬に突入か? そんな気さえする今日この頃。

今日の気温はそう低くないはずだったが、この年寄りは靴下を2枚重ね履きしているのだった。5本指靴下の上に薄手のハイソックスを。

ああ、なんて年寄りくさいことでしょう。こんな足元、人には見られたくないわ、見せられないわ、絶対、見せてたまるか。

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病気自慢もボケ自慢も年寄り自慢も、笑えるうちは、まだ余裕。

ワタシもですね、自分で年寄りだの老人だのと言ってますけど、でも自分じゃ、ぜーんぜん、そう思ってませんから。

余裕ですわよ、謙遜ですわよ。謙遜も自慢の内、そんなところかしら。

ところが、あれ、あら、仕事を辞めてからのこの1年、特にこの数か月、脚の問題が浮上してからというものは、気持ちがすっかり年寄りめいてきましてね。

なんかね、笑っていられなくなりまして、自分のことは勿論のこと、身内のことも含めて、まじ、問題抱えちゃってますね。

笑えませんね、病気もボケも切実で身近な現実となりました。

しかし、病は気から、年寄りも気から、それは大いにあるような気がします。

時には老化現象に打ちひしがれ、お婆さんとなる日もありましょう。しかーし、ある時は、お婆さから若返り、中年オバサンになるのです。

そしてオバサンぶりっ子したら、また年寄りに戻りを繰り返し、そうして老化速度を緩めていきたいものです。

今日は昼寝も含め比較的よく眠れたものですから、年寄り気分よりオバサン気分に傾いて脚の痛みも心なしか軽いような、そんな気がします。

明日もオバサンでいられますように!

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