あのね、イジイジグジグジ考えたって、どうにもならんの。考えれば考えるほど身動きがとれなくなるの、ドツボにはまるの、下手の考え休むに似たりなの。
迷路から抜け出すには、動くしかないの、サッサと行動に移さんかい、とりあえず目先の小さなことから始めりゃいいの。
運は動より生ず、人間は動く生き物なの、だから動かにゃいかんの。動きを止めたら、野生の動物は生きていけんの、人間だって動かないと動けなくなるの。
と、そう思うわけ。他人のイジイジグジグジにはイライライラッとして、仏の顔も三度だよ、ったく、まだイジイジグジグジ? もう勝手にしろ。
なんて思うわけ、でもそれは大きなお世話なの、わかっているの。だって、その人は赤の他人であって、ワタシのことも知らないわけ。
だから、どうでもいいわけ、本当は。で、そんなことでイライラしているワタシは馬鹿みたい、他にすることないの?
あるの、あるの、でも、ありすぎてどこから手を付けていいかわからないの? 自分のことはイジイジグジグジグルグルと、どうしようかな、だから、今日も頭の中だけ忙しい。
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ヒトのことなら、何とでもどうにでもなりそう、できそう、できる、解決策は、あるのだった。しかし、自分のこととなると、えーっと、えーっとの堂々巡り。
で、あー、疲れた。そうして今日も明日も終わって行くのだった。
知人の車で連れらてきた見知らぬ街。着くと同時に別行動、夕方にはまた合流して帰るはず、だった、なのに、なのに……。
気付けば街はすでに夕暮れ。でも知人とその車が、見つからない。……どうやら私は置いてきぼりにされたようだ。
……自分のことは棚に上げ、きっと、また余計なことを言って怒らせてしまったのか? ああ、どうしよう、どうしたらいい?
夕暮れがどんどん濃くなる。ここはどこ? 知らない街で、ひとりっきり、その心細いことといったら、ああ、どうしよう、どうしよう。
ここで昼寝から目が覚めた。
昨日は見知らぬ街で見知らぬオヤジとブロッコリーを奪い合い、今日は見知らぬ街で知人に置き去り見捨てられた。
昨日の夢といい今日の夢といい、ワタシもイジイジグジグジと心の中に何か抱え込んでいるのかもしれません。
誰か、わかってくれる人に、聞いてもらいたい、話すだけで心のモヤモヤが晴れる、そんな時もありますわな。
誰か、そんな人……昔はいたんですがね……。
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