朝は元気だったけれど昼が近づくにつれ頭ボワ～ン、そして眠くなってきた。でも午後にちょっと用事あり、人と会わなくてはいけないので眉など描いて髪も整える。
簡単に済む用事だったはずだが、あーあ、なんでこうなるかな、なーんか不愉快、浮世の義理は鬱陶しい、近所付き合いが煩わしい、そんなことを感じた秋の午後であった。
そのまま不愉快気分を引きずり家に戻る、ぜーんぜん元気が出ない、なーんか気分が……。こんな時はどうすればいのか？
それは買い物であーる。
コロナだし、仕事にも行かないし、行くとこないし、用事もないし、別に今買うことも、着て行くとこも、ないないない、別段、不自由もないし。
そんなこんなで今年１年は食品以外の買い物といえば自転車くらいだ。スゴイですね、買い物に対する、この自制心？ 自分で自分を褒めてあげたいくらいだ。
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でも、これじゃ終われない。だってだって季節はすでに晩秋というより初冬の寒さで、今年もあっという間に終わっていくだろう。
そして私はまた老いを重ねるのだ、ううっ、そして来年、この脚はどうなっているのだろうか、ううっ。
そんなこと考えながら、ネット上にしつこく現われる広告をクリックしてみたら、もう止まりませんがな、あっち行ったりこっち来たり。
ついでにそれもこれもとりあえずクリッククリックポチポチポチと、どうせ見るだけ、買うわけじゃないんだもの。
超高級マンションや超高級老人ホーム、別荘、田舎の一軒家、バブル期に建てられ、今や超超安値の湯沢のリゾートマンションまで、何でも持ってこい、見せておくれ。
そして現実は冬の暖房器具や食べ物、服はなかなか気に入るものが見つからないが、それでも見るのは楽しい、そして何だか元気になってくるのだった。
この歳で、今や付き合いも出かけるとこもなくなったけれど、まだまだ欲しいものが物欲バリバリあるじゃないか。これって結構、元気な証拠じゃないの。
うーん、そこで考える、言い訳を。
今年ももうじき終わっちゃう、今年最後の買い物だもの、今年は何も買ってないもの……いいよね、買っても。
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