ご近所年寄りに出会う。というか近所は年寄りばかりだ、そのなかでも立ち話をするご近所さんはごくごく少ない、そして70代がほとんどだ。
「寒くなったわね」「もう12月ね」「今年もあと少しね」「早いわね」「あっという間ね」「嫌ね」「歳ばかりとっちゃって」
で、ここが痛い、あそこが痛い、調子が悪い、と話は続き、「いやね、歳はとりたくないわね」
で、ここで「アナタなんかまだ若いじゃない」と言われたりするわけですが……はぁ~、まぁ、そう言われましても……。
それにしても年寄りの思うことは一緒だわね。そして毎年、この時季、1年の終わりには特にそう思うわけです、年寄りはほんとにほんと、そう思うんです。
1年がこんなに速く過ぎ去っていく。あーあ、歳ばかりとっちゃて、あーあ、私は来年、いくつになるのかしら?
あーあ、歳のことなんか忘れたい。でもね、この歳になりますと若い時より逆に歳を意識するようになったような気がするんですね。
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だって今まで生きてきた年月より、残された時間の方が短いわけで、嫌でも考えてしまいます(逆は、また恐怖が倍増、冗談じゃない)。
すると、こうしちゃいられない、と焦ったりしましてね、でも、体がついていきません。
体がついていかないと言っても……その前に、何すりゃいいのよ? と、頭がついていけないわけで、まぁ、こんな感じで、これは私のことですけどね。
で、また1年が過ぎて、また暮れになり、で、また早いわね、あっという間ね、こんな感じで早ン年、ああ、歳とった。
しかし、こんなこと言っていられるのも元気だからかもしれません。
病で床に伏せっていたら、何はともあれ病床から出ること、望みは、普通の生活、それで充分満足、それが夢。
そう思ってですね、今年もなーんにもしなかったけれど、なーんもなく無事であったことに感謝感謝。
まぁ、脚のことはありますけど命に関わることでなし、今のところ、これくらいの痛みであれば何とかしのげます。
「痛みは完全にとってはいけない。痛みを上手く逃がすような動きを体得するのじゃー」、先生はそう言います。
わっかりましたー。ナマ言うようですが、最近、この先生を少し見直しましてね、ちょっと頑張ってみるか、そんな気持ちに、時たまですが、なったりしてます。
そんなわけで半年前より、気持ちは少し上向いた年の暮れ、それだけでも良かった、良かった、そんなところです。
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