70代・女・2人の後ろ姿に…

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私は忘れない。この時、会場で「乙女オバサン」を見つけたのだった!

人のこと、ジイサンとかオッサンとか、はたまたジジイって、それはいくらなんでも年寄りに対して失礼じゃないの。

自分だって年寄りでババアのくせに。

言えば言われる、これが世の常、だから言われる前に自分で言っておく。はい、まさしく私は年寄りで、憎たらしいババアです。

そう開き直ったら何でも言えそうな気がしてきましたよ。でもね、それはね、同じ年寄りだからこそ、親しみを込めて、あえてそう言っているの。

これでもずいぶん、ぐっとこらえてオブラートに包んでかなりソフトに表現しているのよ、それくらいのたしなみは持ち合わせていますわよ。

で、今日はジイサンの話でなく、70代・バアサンの話ですが(タイトルは気を遣い、バアサンでなく「女」としましてよ。

えっ? 女でなく、女性にしろ、それは世間知らず、贅沢というものです。

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一昨日、昨日と雨交じりの冴えない空模様で、ずーと家に籠りっきり。しかし今日は朝からお日様登場、なんだかソワソワするじゃありませんか、行くとこないけど。

まぁ、何でもいいや、とりあえず、外に出てみるか? ご近所さんと立ち話も気分転換になるかも。

と、2階の窓から外の通りを眺めていたら H さんと M さんの後ろ姿が目に入りました。

この2人はボラ活を通して話をするようになった人たちで、70代の今はどちらもひとり暮らし。

何を話しているのか、もちろん聞こえませんが、何だか楽しそうです。それは2人の後ろ姿を見ているだけで、こちらにも伝わってきます。

2人とも確かにバアサン、そうなのですが、この2人には、なんか、バアサンくささがないのです。

で、2人の後ろ姿を眺めていましたら、女子であった昔、大昔、そんな時代が、この2人に重なりました。

70代、もう確かに、そんな歳は歳なのですが(しつこい?)、どこかにまだ女子が、少女が……いたーーー! 見つけたーーー!

そんなことを思った60代のバアサンでありました。

ジイサンだってバアサンだって、きっと、どこかに少年が、少女が……いいですね。

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