10も年上に見えたのは……貫禄あるしっかりものだから

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ー若く見えればいいってものでもないー

散歩に出た。偶然にもウッカリサンとバッタリ。彼女とはついこの間も出会ったばかり、おかしなもので出会わない時は何ヶ月も出会わないのに、出会う時はよく出会う。

それから2人でぶらぶらと話をしながら歩く。で、ある人の話になって、あの人も元気よね、もう80は過ぎてるでしょ? と私が言ったら、

「え、あの人はそんな歳じゃないわよ。まだ70ちょっと過ぎよ」とウッカリサン。

えー、そうなの……。

5ー6年前から、その人のことを、ずーと80過ぎだと思いこんでいた私はちょっとびっくり。

それにしても、10も年上に見ていたなんて、失礼な。私は、今までその人の何をどこを見ていたのでしょうか? 

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大変失礼いたしました。うーん、でも、何でそう思い込んだのだろう? 

それは、決して彼女が実年齢より老けて見える、そういうことではないような。

非常にしっかりした人、頼りがいのある人、ちょっとやそっとのことでは動じない、見たまんま太っ腹な人(ちょっと失礼)。

人を引っ張っていくリーダータイプ。多分、そういうことなのでしょう。

それにしても、私が初めてこの人に会った時、彼女は60代の半ば過ぎ? うーん、信じられない。

今更ながら、しっかりしてたな、親分だったな、60代の貫禄ではなかったような。

歳はとっても、ちっとも肝が据わらないこの年寄りは、彼女を少し見習いたいものだけれど、これも性分、今さらどうしょうもない。

この先ものらりくらりふらふらと、それが私の生きる道、か?

しかし、当たり前だけれど、60代と言っても、70代と言っても、ほんと人それぞれですね。しみじみつくづく。

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