「娘が、嫁に行かなくてよかった」やがて、その娘も歳をとり

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ーこの窓辺にはワクワクー

昔々、私の母が、以前から私のきょうだいを通して付き合いのある A 家を訪ねました。

当時 A 家の家族構成は母と同年代のオジサン(妻は、すでに病死)と、その長女、そして離婚して2人の子を連れて帰ってきた次女の5人暮らし。

オジサンも以前は結婚しない長女のことをずいぶん心配していたようですが、その頃はには結婚せず家にいる長女の存在に、ずいぶん助けられていたようです。

で、私の母親に、「娘が嫁に行かなくてよかった」と、つい本音ポロッ。

結局、娘はそのまま独りを通し、父親を見送り、まだ若かった妹を見送り、妹の遺児2人を立派に育て上げたのです。

その後、彼女は難病になり早期退社。その彼女も今や70代の半ばを過ぎて、サ高住暮らし。

そこでの暮らしは気に入っているようですが、加齢と病気の進行、そしてお金の心配は尽きない。けれど、この人、明るいの、前向きなの、感心するほど。

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最近、読んだネットの人生相談。回答は林真理子氏

今回のお悩みは? 40代の独身の娘と同居する60代の母親。

娘がいつまでも結婚しないで家にいる。その娘は、もう40代、母親としては心配でしかたない。もう、結婚は無理? 本人にその気もなさそうだし、どうしたらいいものか?

ー回答ー

アナタは、まだ、60代ですから、そんなことを言っているのです。アナタが70代になったら、ああ、娘が家にいてくれて助かった、と、そう思うでしょう。

病院への送り迎え、買い物に同行、娘が家にいてくれることで、どれだけ助かるか云々。

そうなんです。若くて元気な時は子の心配をしていられるのです。やがてその親も老いて、自分のことも自分でできなくなる。

すると、立場は逆転し、頼りになるのは我が娘、我が息子、その存在が有難い。

そういえば、夫をコロナで亡くした妻も、夫の死後の手続きの何やかやは、ぜーんぶ、子供たちがやってくれたと、言っておりました。

それを聞き、よかったわね、と同時に、いいわね、子供がいて、そう思ったものです。

しかし子も歳をとります。親を見送ったと思ったら、いつの間に自分も、こんなに歳をとって、体も不自由になってきた。

はぁ~、こんな時は娘に来てもらおう。息子にはこれをやってもらおう。 

ああ、そうだった、子供は、いないのだった。

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