米があれば……

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米だ! 米だ! 米だ! 

午前中、雨が降り出す前に小一時間ほど歩く。姉は今日も一歩も外へ出ず。

ーたんぱく質が足りないよ たんぱく質が足りないよー

昭和の時代にそんなコマーシャルソングが、でも、何の広告だったのかな?

 

もう飽きた。けれど、今夜は何が何でも数日前に炊いた「高野豆腐」をやっつけなくてはいけない。

そしてメカブ、冷食・長いもとオクラ、冷食・白だし焼きサバ、冷食・桜エビと筍の混ぜご飯。どんどん手抜きになってます。

もう何日も同じようなことを書いているけれど、私を憂鬱にさせるもの、それは今や義務と化した料理作りである。

で、私は考えた、何かいい方法は? 逃げ道は?

そして思いついた、お米だ。

そうでした、姉は米が好きなのだった。だったら、「おかず」でなく、たらふく「米」を食べればいいのだ。

何でこんな簡単なことに気づかなかったのか。

お米を購入すれば、白飯、混ぜご飯、ねこまんま、雑穀+α に etc. etc. なんだってありーのだ。

そうすれば、おかず作りは少しでいい? 

発想の転換だ、というより原点にもどるのだ。

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今まで、私の夕ご飯は、まずアルコールありきで、米粒なしのアテたくさん。おかずでお腹を満たすことを考えておりました。

しかし、服薬のため只今アルコール休止中。だから今がチャンスなのである。ご飯を食べよう、食べてもらおう。

姉は、もう数十年、米を炊いたことがない、ならば私が炊きましょう。

おかずは手のかからない梅干し、つくだ煮、明太子、納豆、冷や奴、厚揚げ、がんも、野菜は茹でたほうれん草でいい。たまに味噌汁、卵焼き、そして冷食・焼き魚。

おかずは、この中から、一つか二つ、どうでしょ? まるで、朝ご飯? 

でも、姉が大喜びしそうだ。

……ということは、これでは栄養不足? たんぱく質不足? 大丈夫かな……。

姉は、栄養不良により、何年? 何十年もの間? ものすごい皮膚病にもかかりましてね。

皮膚科にも行きましたが、まさか、まさか、それが栄養不足からきてるとは、さすがの医師も見抜けなかったのでございます。

うーん、姉に合わせれば栄養足らず、私に合わせれば姉は不満で、私は疲労。

とりあえず、米を買ってみるか。

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