「そだね」老姉妹の短い会話 / なーんか、気味が悪い

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誰かが視ている、かもしれない…

ニュースを視ながら夕飯。

画面に映る人たちの話を聞きながら、

「ふーん、スゴイね」

「そうね」

「でも、これって『マメ』でなくちゃできないね」

「そだね」

「ワタシタチには無理だね」

「そだね」

別の番組でも、

「スゴイね、スゴイね、スゴイ人がいるね」

「これも『マメ』でないとね」

「ワタシタチには無理だね」

「そだね」

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小さな庭は草ボーボー、取っても取っても草は生え、幹も小枝もグングン伸びまくり、これから冬まで、あーあ、憂鬱だ。

毎日、脚と相談しながらチマチマと草を取り、枝をチョキチョキ。

あーあ、それなのに、ぜーんぜん、変わり映えしないのよ。

そんな朝、草の中に、何やら小さな白いモノ発見。

??? 思った通り、タバコの吸い殻でありました。

なんで? どうして? どこから来た? 風邪で飛んできた? 

うーん、ちょっと考えられませんが……。

夜? 早朝? 誰か庭に入ってきた? 

入ろうと思えば、ここは……。

なーんか、気味が悪いですね。

吸い殻といえば以前も何度かありましてね、庭ではありませんけど。

その時は、「ったく、しょうがないな」、でしたけど、今回は庭の中ですから。

年寄り所帯を狙った物騒な事件が……考えるほどに不安は増します。

まだ起こってもいないこと心配してもしょうがないでしょ。

うーん、そだね。

そうも言っていらませんですよ。

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