体の「重さ」は変わらずとも「質」は変わり…

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… 燃える秋 …


涼しい日だった。そして……

窓を開ければ~ 

港が見えない メリケン波止場の灯りなど見えるはずがない。

けど、虫の声が…… 秋ですね、いいですね。

 

忘れもしない2年前の7月。

あなたの股関節は、右も左も「骨頭壊死」。そう言われたのだった。

痛みで、思うように歩けず動けず座れず立てず眠れず、心だって壊死しそうだったグスン。

そうしてこうしてこの老体はすっかりナマッてヨタッてしまった。

動かないものだから尚のこと不眠は悪化し体調を崩すまでに。

7月には今年3回目のダウンとなり、餌もほとんど受けつけられず2週間ほど寝込んだ。

ところが体重は思いのほか減らず、たった1キロのマイナスで済んだ。

これは喜ぶべきことか? ま、そういうことにしておこう。

体重は、30代のころからほとんど変わっていない。

時に多少の増減はあっても、いつの間にかいつもの体重に戻っている。だから、これが(今が)私の適正体重なのかと思う。

だが、重さは変わらずとも、あの頃とは中身が違う「質」が違うのでありました。当たり前だけど。

シマリのない中身は、ぽよよーん。その中身を覆うハリのない皮は、てろ~ん、そんな感じでしょうか。

しかし、それもこれも、この歳だからこその「味わい」「風味」と思えば良いのである。ただ他言は無用に、そこんとこお願いしますよ。

味わい? 風味だと、ほんとか?

知らん。けど、ものは考えようだ。そうすれば、今やすっかり、変貌・変容・変質してしまったそんな自分を、きっと許せる、愛しくなる、はずだ。

ほんとか?

知るか。でも、いくつになっても御身大切に、それは自分のためなのだ。

しかし甘やかしてばかりはいかん。

ということで「老体復興計画」だ、これをライフワークとしよう。

バリバリ復興とはいくわけないし、あの頃には戻れないが、ま、それなりに。

そして希望は最終目標はピンピンコロリ、そう生きたい(逝きたい)ものだ。

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見かけと中身が、たとえ大きく変わろうと、体重は昔と変わらない年寄りです。

だからね、未だに30代の頃の服が着られるの。

そんな大昔の服なんて、どこにあるのよ?

フフフ、内緒。

…… きっとある、きっとある~、きっと、どこかに、間違いない。

どこかに …… ある? …… それって …… 怖ろしいですね、怖いですね。

そうかな? 掘り起こし …… 年寄りの密やかな愉しみのひとつよ、ウフフ。

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