お蔵入りした記事を10年後に読み返してみよう。感傷に浸りながら涙と共に。
なんて昨夜は書いたけど10年後なんて、そうでした、あるかどうか分からないのでした。 そんな歳だということを忘れてました。
「明日のことだってわからないわよ」
近所の奥さんにそう言われたばかりでした。
その奥さん、70歳にして、パートではありますが、仕事に復帰されましてね。
で、夫はといえば妻に成り代わり、朝から晩までよく動く、専業主夫となりました。
この夫婦、人も羨むような、ゆっくりゆったり余裕の年金暮らし。
夫婦2人きりの静かで平和な生活は、これからも先もずーと続いていく。
はず、だったのですが、人生は分からない、死ぬまで分からない。
まさか、まさか、こんなことになろうとは。
かくして老夫婦のリタイア生活は激変しました。
激変? あら―、70代にもなって。で、また仕事? 大変ねー。
と世間はそう思うかもしれないけど、この奥さんには全然当てはまらない。
奥さんが働き出したのは、お金のため、生活のためではなく、別に目的があるのだった。
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そして妻の留守を預かる夫は、奥さんのエプロンをかけ主婦業に燃える主夫となった(オジサンの割烹着風エプロン姿が笑える、で、ちょっとカワイイ)。
この夫、元来、凝り性のため買い物1つとっても、ああだこうだとこだわりにこだわり、ウットウしいところがあるのだが、それは妥協なき家事に活かされることとなった。
70をいくつか越えた夫は、痩せ細り、大丈夫か? もし奥さんに何かあったら……生きて行けるだろうか?
大きなお世話とはいえ、そんな心配をしたときもあった。
ところが最近は、違う。
痩せは変わらずだが、何だか、生気が戻ったような、そんな感じがするじゃないですか。
この夫婦の生活の激変理由はけっして楽しい話ではないけれど、だからこそ、この70超えの夫は発奮したのかもしれない。
「自分が何とかしなくては」「へばってなんかいられない」「──────ために」
70歳を超え、こうして今また燃えるものを見つけた夫に、妻は、
「何でもこだわる人でウルサイと思うけど、よく動いてくれるから、まぁ、いてもいいかなと思って」そう言ってました。
頑張れ、頑張れ、オジサン、エイエイオー!
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