妻、齢70にして再び仕事へ、リタイア夫は専業主夫へと

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10月15日。えっ、もう? 同じことばかり言って…

お蔵入りした記事を10年後に読み返してみよう。感傷に浸りながら涙と共に。

なんて昨夜は書いたけど10年後なんて、そうでした、あるかどうか分からないのでした。 そんな歳だということを忘れてました。

「明日のことだってわからないわよ」

近所の奥さんにそう言われたばかりでした。

その奥さん、70歳にして、パートではありますが、仕事に復帰されましてね。

で、夫はといえば妻に成り代わり、朝から晩までよく動く、専業主夫となりました。

この夫婦、人も羨むような、ゆっくりゆったり余裕の年金暮らし。

夫婦2人きりの静かで平和な生活は、これからも先もずーと続いていく。

はず、だったのですが、人生は分からない、死ぬまで分からない。

まさか、まさか、こんなことになろうとは。

かくして老夫婦のリタイア生活は激変しました。

激変? あら―、70代にもなって。で、また仕事? 大変ねー。

と世間はそう思うかもしれないけど、この奥さんには全然当てはまらない。

奥さんが働き出したのは、お金のため、生活のためではなく、別に目的があるのだった。

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そして妻の留守を預かる夫は、奥さんのエプロンをかけ主婦業に燃える主夫となった(オジサンの割烹着風エプロン姿が笑える、で、ちょっとカワイイ)。

この夫、元来、凝り性のため買い物1つとっても、ああだこうだとこだわりにこだわり、ウットウしいところがあるのだが、それは妥協なき家事に活かされることとなった。

70をいくつか越えた夫は、痩せ細り、大丈夫か? もし奥さんに何かあったら……生きて行けるだろうか?

大きなお世話とはいえ、そんな心配をしたときもあった。

ところが最近は、違う。

痩せは変わらずだが、何だか、生気が戻ったような、そんな感じがするじゃないですか。

この夫婦の生活の激変理由はけっして楽しい話ではないけれど、だからこそ、この70超えの夫は発奮したのかもしれない。

「自分が何とかしなくては」「へばってなんかいられない」「──────ために」

70歳を超え、こうして今また燃えるものを見つけた夫に、妻は、

「何でもこだわる人でウルサイと思うけど、よく動いてくれるから、まぁ、いてもいいかなと思って」そう言ってました。

頑張れ、頑張れ、オジサン、エイエイオー!

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