姉が、動く時(同じ親から産まれても)

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自分で服作れたらいいな…思うだけね…

散歩に。自転車オバサンの家には、やはり今日も自転車はなかった。今日はどの辺りに出没してたのでしょうか。

70過ぎても、こうして家にじっとしていられない人もいれば、姉のように真逆の人もいたりして、ほんと人はそれぞれ、色々ですわ。

起きてから寝るまで同じ椅子に座ったきり、動かない姉ではありますが、本読む集中力とスピードはかなりのものです。

そして今回、私のために? 図書館で借りた本を入れる布バックを作ってくれました、手縫いでチクチクと。

私が持ち歩く、くたびれた布袋(バック)を見て、「よーし、まかせとき」、やる気スイッチが入ったようです。

袋は、くたびれてるとはいえ、使い勝手が良く、本を何冊も入れるのに丁度良いサイズ。

なので私は、この袋でいいのだ、と言っているのにーーーーー。

姉はああだこうだ言いまして、その馴染んだ古バッグを私から取り上げ、生地選びの相談もなくさっさと作りだしたのですわ。

で、あっという間に完成させたのですわ。

あれだけ動かない人なのに、その速さ、集中力、どうなってんの。

そして袋の裏はと見れば表同様、それはそれは綺麗に丁寧に仕上げてありました。

これ手縫い? まるでミシンで仕上げたみたい、と、妹、驚いた。

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同じ親から産まれても違うものだなーーーこの歳になっても、改めて、しみじみつくづく。 

忘れもしない、あれは中学の家庭科の授業、ブラウス製作がありました。

私、苦手でね、針仕事、調理実習も好きじゃなかった。

やる気もなくてね、提出日が来ても仕上げられなくてね。

提出日、延長してもらっても仕上げられなくて、どうしようもなくなってね、グチャグチャ皺だらけの出来損ないを母親に手伝ってもらい、何とかかんとか提出。

この期に及んで母に手伝ってもらったところで、すでに、にっちもさっちも状態。当然、出来は最悪、家庭科の成績も悪くてね。

後日、授業参観日に担任との三者面談で、その担任( ♂ )が、

( 女子が )こんなに家庭科の成績が悪くて、将来、どうするの? 大丈夫? みたいなこと言いやがってね。

で、私、ニッコリと「はい、頑張ります」とか何とか言ったけど、隣に座る母親に申し訳ない、そう思ったことを、思い出しました。

その私が布バッグを作る? ありえませんでしょ、考えたこともありません。

しかし、世の中にはプロでもないのに、器用に上手に服だのバックだの作り上げる人がたくさんいて、どうなってるの? 

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