口だけ達者

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役に立たない「達者」だけれど、無いより、いいか?

今日は姉と買い物へ。

昔から、姉は、おとなしそうな人、と見られていた、と思う。

で、今はかなり痩せてしまったし、杖もついて、頭も白いので、ひ弱でおとなしそうな老人に見えるかもしれない。

ところがギッチョンチョン、中身は、ぜーんぜん違う、のである。

私? うーん、どうでしょ。ま、おとなしそうには見えないわ、と思うわ。

中身? 見たまんま、どうかしら? 自分のことはよくわからないわ。

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昨夜書いたように、同じ親から生まれ同じ環境で育ったとはいえ、顔が違えば性格も違う。

違うけれども、姉の見かけによらないギッチョンチョン部分、そして私の地の性格、これがピタリと合う時がある。

自分たちのことは棚に上げ、出るわ、出るわ、批評家姉妹。

老いた姉妹は口だけ達者。

ふと我に返り、いやだ、似てるわ、わたしたち …… 少し反省、少し自己嫌悪、そして自嘲。

全然ひ弱じゃないでしょ、それだけ言いたいことを言えれば、それだけ食べられれば。

と、またまた今日は、姉への認識を新たにしたのだった。

老いてなお? 老いてこそ? 口だけ達者? 口だけでもいいじゃないか、何も無いより、それも元気な印だ? 

何だかわからないけれど、お互い、そういうことにしておこう、今のところは。

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