見知らぬオヤジに敬礼される

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「カワイイ」の感じ方も人それぞれか…

またまた1週間のご無沙汰となりました。

速い速い速い。1週間が倍速で過ぎていく。最近は、特に、一段と、そんな気がしてならない年寄りです。

なんか焦ちゃうな、困っちゃうな、弱っちゃうな。そう思っても体は動かず、だからなんだ、それがどうした、そう思うことにしましょ。

ま、とりあえず、気分転換と脚のリハビリを兼ね、散歩に。

小さな公園の横を通りかかると、ベンチにオヤジが1人、こちらを向いて座っています。オヤジの横には、酎ハイの? ロング缶が。

ちょっとー、昼間から、外で呑むんじゃない……呑むんなら家で呑みなさいよ。酔って、道行く人に声かけるんじゃないわよ。困ったオヤジだ。

からまれでもしたらリンダ困っちゃいますから、目を合わせぬよう気付かぬふりして素早く通り過ぎましょう。

無事、缶チューオヤジの前を通り抜け足の向くまま気の向くままブラブラと。

そして帰り道。よせばいいのに、違う道を行けばいいのに、どうしたことか、オヤジのいた公園横の道に戻って来てしまったじゃありませんか。

でも、あれから時間が経っていますから、もう、あのオヤジは、いないでしょ。

が、甘かった。片手にロング缶を持ったあのオヤジがこちらに向かって歩いてくるじゃありませんか。

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狭い1本道です、これはまずい。参ったな、弱ったな、どうするかな、他に逃げ道ないし。

そう思う間にも、私とオヤジの距離はどんどん縮まって。

ああ、どうしよう、どうしよう、誰もいないし、からまれたらどうしよう。

見ない、見ない、目を合わせない、ああ、でも気になる。

ああ、とうとう、缶チューオヤジがすぐそこに、目の前に。 すると、オヤジ、立ち止まったじゃありませんか。

ああ、まずい、まずい、イヤな予感がーーーーー。

ところが……えー? なーに? どうしたの?

オヤジ、立ち止まったまま、敬礼してるじゃありませんか、この私に。

何それ、でも……無視して通り過ぎるのも何だかね……失礼かしら? 優しく寛大な私はそう考え、「はい、こんにちは」と、ひと言返し、敬礼する缶チューオヤジの横を通り過ぎたのでした。

はぁー、やれやれ。

家に帰り、このことを姉に話すと、姉は大笑いし、その缶チューオヤジのことを、

「カワイイじゃない」だと。

どこが? 

……うーん、でも、まぁ、そうね、考えようによっては……そういうことにしておこう。

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