梅雨空。 ぱらつく雨など気にせず、カッパ着て、外に出る。
歩く、歩く、顔に雨が。
気にしない気にしない。それも気持ち良い、この気温、湿度だもの。
小1時間ほど歩いて戻ると、姉が、
「 雨に降られたでしょ。心配したわ 」と言う。
最近、姉は、私が散歩から戻ると、「 心配した 」と、よく言うようになった。
近頃は、縁もゆかりもない人間に突然、命を絶たれたり、事件に巻き込まれたりと物騒な事件が後を絶たず、老人とて例外ではない。
そういったことが姉の頭をかすめるのかもしれません。
また、お互い歳をとりました。
何たってポンコツ体ですから、時や場所を選ばず、その身に何が起こっても不思議ではありません。
そんな気持ちが「 心配した 」という言葉になるのでしょう。
こうして、姉は以前より、ずーと心配性になったように思います。これも歳のせいでしょうか?
心配してます!
自転車オバサンの家は今日も変化なし。
彼女は、もう帰ってこない? 帰れない?
一体全体、彼女の身に何が起こったというのか?
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空家が多い。
これは年寄りが多いから?
ゴミ屋敷も増えているような。
これも年寄りが……そうは思いたくないけれど……。
片付けられない……年寄り、ヒトゴトじゃありません。
とはいえ、年寄りばかりじゃない、片付けられない人たちは。
数年前は普通? に見えた家が、今は当時の面影もなくゴミ屋敷と化して。
草ぼうぼうの庭には何台もの洗濯機? 冷蔵庫が? 他のゴミ、ゴミ袋と一緒に転がって? いる。
晴れた日には、そこに洗濯物が干され、渾然一体、目を引く構図だ。
確か、この家には小さな子供がいたはず、大きな犬もいたはず。
なんか気になる……心配だ。
どうしてこんなことになってしまったのか?
この家の主は? 親は? 何を思うのか、子供がいるのに。
親はそれでいいかもしれないが、勿論、よくないが、子供と犬が心配だ。
もう一軒、似たような家があった。子供もやはり小学生くらい。
越してきたと思ったら、日を追うごとにゴミ屋敷化。
どこまで行くのかと思ったら、いつの間にか引っ越したようだ。今はまた貸家となっている。
でも、多分、引っ越し先でも、また同じようなことに……。
私が心配してもどうにもならないが、それでも子供のことが心配だ。
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