

暑い。
エアコンの効いた涼しい部屋の中から、ギンギラギンの外を、眺めれば、ああ、眩暈しそう、ああ、ぶっ倒れそう。
はぁ~。しんど~。青菜に塩状態。
はぁ~? どこが青菜じゃ、言うに事欠いて。
はい、スミマセン。青でなく茶色のヨレヨレ、塩などいらず、枯菜でした。
ひと夏ごとに、このしんどさが増してきた、間違いない。
ところがこれでも4年前までは、この酷暑の中、元気に仕事行ってたんですぜ。歩いて電車乗って歩いて仕事して、ぶっ倒れもせずに。
食欲も落ちず、毎日ガッツリ食べて、週末はグビグビ。何を食べても呑んでも、ああ、うんまいの感動の嵐。
たった4年前のことだというのに……今や、このテイタラク。
ああ、あの頃は、なんて元気だったのでしょう、若かったのでしょう? 同じ人間とは思えません、我がことながら。
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年寄りの4年は大きい。それに病や怪我が加わわれば、体力・気力ジャク弱に、加齢はマシ増し、風貌も変わり。
挙句、あの人……誰? なんてことにも。
ちょっと見ない間に……。
年寄りはそんなことが日常茶飯に。
風貌の変化・劣化? 加齢増し?
それが何だ、それがどうした。生きてれば変わっていくのは、当たり前じゃないか。
ここまでくればそんなこと構っちゃいられん、どうでもいい、生きててなんぼ。
今日、元気だからって、明日も、んなことは誰にもわからない。
YouTubeで、男性2人(60代前半と70代後半)の会話。
60代「お元気そうですね」
70代「そう? でもね、老人は、今日、元気だからといって、明日、死なないとは限らないのよ」
60代「確かに、そうですね。理想はピンピンコロリですが、難しいでしょうね。でも元気なうちに死にたいですね」
元気なうちに……わかるわー。
でも、よく考えると……何だか……変かしらね。
しかし、年寄りとはいえ、このまま、なし崩し的にズルズルと落ちっぱなしもちょっといけませんね、許せませんよ。
何とかしなくちゃ、何かしなくちゃ。
でも、この暑さではね。どうすればいいかな、脚もまだ元通りとはいかないし。早く涼しくならないかな、やはり寒いほうがいいかな、夏より冬の方がいいかな……。
と、また今夏もそんな意味のない問答をひとり繰り返しているのだった。
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