どっこにも出かけない、人の出入りもない、草木が勝手に生い茂る眠ったような家、それが我が家だ。
そんな家に住むこの老姉妹は、ほとんど出かけない。
買い物といえば生協とスーパー利用で食料品と日用品だけ。
ネットで買い物も、ここ数ヶ月は? ゼロ。
どうです、スゴイでしょ?
エンゲル係数が高い、それは我が家のことだ。
昔、エンゲル係数の高い家は貧乏だと習った。今は貧乏でなく、「生活水準が低い」と言うらしい。
事をまどろっこしくするな。貧乏より、生活水準が低い、この方が何だか傷つく、と昭和な年寄りはそう思う。
そして年寄り世帯は、これに病院代、それに伴うタクシー代などが加わるのであった。このタクシー代が馬鹿にならない、それも痛い、そして不満だ。
……つまらない。
こうして書き出すと尚更のことそう思う。
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いくら年寄りといっても、これではあんまりだ。
でも、今は、暑いしね、脚も痛いしね、出かける気力も湧かないしね。
で、出かけなければお金も出て行かないのである。
だから、せめて、エアコンだけは惜しみなく、朝からジャンジャン使っているのである、姉は1階、私は2階で。
そして私の昼寝には、冬用の毛布を体にかけているのだった。
なんと贅沢なことか。
はい? それって、なんか、寂しい? 悲しい? ただの無駄?
それは考え方次第なのである。
とはいえ、やはり、これほど動かないのは良くないでしょ。
姉のフレイル、深刻度増すでしょ。
私も、頭、フレイルなるでしょ。
少しばかり生活を変えねば、マジで毎日そう思う。
しかし、思いはあっても、頭も体も全く働かず動かず、機能不全に陥って、うーん。
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