寒かった、丸1日家の中。寝ながら筋トレもどきを少々。老姉も座ったきり、夕飯までの歩数は20歩? 30歩?
そんな姉がですよ、10日ほど前、突然、「散歩に行ってくる」と言いましてね、外に出て行ったじゃないですか。
どうした? 老姉、大丈夫か?
買い物と病院以外、外を歩くのは、多分、3年ぶり? いや、もっとか? うーん、知らんけど。
それくらいスッゴイことなんですわ、姉が外を歩くということは。
40分くらいは外にいたでしょうか、で、無事帰還されました。
それからは? はい、それまでよ。勿論、その後の散歩はありません。まぁ、そんなものでしょ。
筋肉なくて骨粗鬆症でフレイル、転ぶこと考えたら家のなかにいた方がいいのか? それでいいのか? その歳で。
母が姉の歳の頃には、もっともっと活動的でしたがね。うーん、うーん、うーん、私ひとりがあれこれ考えても、しゃーないか。
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とはいえ、老姉、口はまだまだ達者、食べるも喋るも。
で、ある日の夕飯後、いつものようにテレビを見ておりました。
そこにお笑い芸人の食事風景が。すると姉が言います。
「この人の食事っていつも1品だけよね。野菜も全くないし、こんな食事で体、大丈夫なの?
……この人、ずっと貧乏だったから、こうなっちゃたのかもね」
アンタ、失礼だな、言うに事欠いて。
しかしですね、言わせていただければ、この人の食事は、ついこの間までのアンタの食事と変わりないじゃありませんか。
でも、この人、「火」を使ってるじゃないの。アンタなんか火も使わんかったでしょ。
ええ? 違う? どこが? だったら違いを述べてみよ。
それにさ、貧乏ならしょうがないじゃん。でも、アンタはお金あったって、貧しい食事してたじゃん。また、それを何とも思ってもいなかったじゃん。
そのために栄養不良で体中ひどい皮膚炎を起こし、その皮膚が絶え間なくはがれ落ちてさ、貧乏よりその方が恥ずかしいじゃん。
言いませんよ、勿論、そんなこと。
こうしてヒトのことは見えるんですね、わかるんですね。すると自分基準でアレコレ言いたくなるんですね、偉そうに。
でも、自分のこととなると、見えませんの、わかりませんのよ。ということで、それは私のことでもあるわけですわね、気をつけましょうね。
もし、言いたくなったら? ……そんな時は、あの🐵たちを思いだしましょうね。
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