「高齢者が高齢者がー」それは耳障り、耳が痛い…

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だからって、なめてもらっちゃ困る…

夕方、テレビのニュースを聞きながら料理をし、ニュースを視ながら料理を食す。

すると今宵もまた「コウレイシャ、高齢者が」────。

またかよ高齢者、高齢者がどうした? 

万引きですか? 困ったね、お金が無くて買えない訳じゃないのに。無駄に元気な年寄りが引き起こす障害事件。車の逆走や事故も年がら年中だ。そして高齢者にかかる膨大なる医療費。貧乏な若者が、裕福な高齢者を支える年金問題だと。

こうして高齢者という言葉には敏感に反応するのであった。耳障りと同時に耳が痛いのである。それは私が、その高齢者だからだ。

ご迷惑をおかけしています。年寄りを代表して「どうも、スンマセン」です。世間に申し訳ない、いい歳をしてバカな事件を起こして恥を知れ、なーんて思ったりしてね。

でもね、お金に関しては、ちっとも裕福じゃない高齢者がほとんどですからね。だからね、あの人もこの人も高齢になっても働いているの。

「年金いくらもらってますか」「足りないから働いているんです」これもテレビでよく見ますわな。

世間に迷惑をかけぬよう、市井の片隅でチマチマとやりくりし耐えがたきを耐え、ひっそりとささやかに生きているんだわよ。

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しかし、いつまで生きちゃうのかしらね、怖いわ、元気ならそれもいいけど。現実問題として、どうよ…………。

最近、つくづくしみじみ思うのは、同年代で、自分の親や義親の面倒をみている人いるでしょ、そういう人って偉いな、スゴイな、って。ほんとマジでそう思うのよ。

別に同居していなくても、施設にマメに足を運ぶことだってそうよ。それだって結構、大変なことよ。私も経験ありますからわかります。

同居している人に比べたら、偉そうなことは言えませんがね。でも皆さん、親孝行だな、優しいな、こんな娘や嫁がいて(息子もね)、親は幸せだ。

でも、介護される親が、そう思っているとは、限らない。これが介護する側のモヤモヤイライラ、カチン、そしてバクハツー。

そうならないよう、自分のケアも怠りなく。先ずは自分、自分が破れて壊れて倒れてどうすんの?

こうして今までは、あくまで、圧倒的に、自分が介護する側の考え、人間であったわけですが……。

しかーし、その逆が、起こりえる? この私が? される側に?

いつの間にか、そんなことも考えるようになっていた。

ああ、怖ろしい、加齢って。

私より年寄りの姉は、この問題をどう考えているのだろうか。

それはね、考えないことよ、知らぬが仏よ。その時はその時、その時、考えればいい。そういうことだ。

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