あんたに言われたくない

あなたのためだから

「眉毛があっていいわね」

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しとしと降り続く雨。休日だというのに、洗濯したかったのに。気温も低く気分も低調気味。

昨夜、仕事帰りに今日の天候を考え、買い物に行かなくて済むようにと食品を買い込んだ。重い袋をいくつもぶら下げエッチラオッチラ、オバサン臭さ満載で帰宅。

だから今日は1日中家に閉じこもっていられる。考えればこんな日に家にいられるなんて幸せだわね。明るく明るく生きるのよ。

 

 

ピンポーン。

「あらー、誰? やだ―、化粧してないのに。眉、とにかく眉、眉描かなくちゃ」、

そんな人から、

「眉毛があっていいわね」言われて気付く眉の存在の有難み、ですが……。

 

減るのは頭の毛だけじゃないのだわね。

加齢に伴い、体中の毛という毛の存在が薄れていくのだわ。

それは「眉毛」にも「睫毛」にもいえる……寂しい目元になるわけだわね。

 

腕や脚や脇の毛を「ムダ毛」と呼び、脱色したり脱毛したりにエネルギーを使い邪険に扱っていた時代もあったというのに。

それが今では、脱毛、脱色なんて贅沢よ。その対象となる「毛」が消え失せてしまったのですから。

脱色? 髪なんて脱色しなくたってそのうちイヤでも白くなるんだわよ。

脱毛? 勿体ない。それもエステに大枚はたいて……おばはんには信じられません。

 

だから残り少ないとはいえ、今あるものを大事にしなきゃいけないわ。

失って初めて有難さがわかるのよ。体をなすものに「ムダ」なものなんてないのよ。

 

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 髪が顔の額縁ならば、その額縁の中身、顔、中でも眉毛は顔の印象を大きく左右するパーツですから大事にしなきゃいけません。

 

若い時に眉毛をいじりすぎ、それから生えなくなってしまった、なんて人もおります。

また眉毛もDNAが関係あるのでしょうか。

元々薄かった眉が加齢共に消滅してしまった。家系なのか母もきょうだいも先ず「眉」ありきで、化粧をするということは眉を描くこと、眉が無くては外にも出られない。

 

そんな家系の中でどういうわけか、おばはんだけは有難いことに、満足とはいかないまでも眉毛の存在が認められ、足りないところを描き足し整える程度で済んでおります。それでも体調同様、眉も毎日同じ状態はなく満足いく眉を描くのに苦心しております。

 

ましてや眉の存在が消えてしまった目の上に、新たに眉を描き出すというのは至難の業でしょう。

それも1本でなく2本もあり、好き勝手に描くわけにもいかず極力、左右対称を目指さねばなりません。

 

眉毛に不自由している人から、「眉毛があっていいわね」と言われれば、確かに改めて感謝、感謝ですが……人間って、ないものねだりの達人なのよね。

 

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