くたびれたオバサンに、くたびれたコート

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薄れゆく着飾る愉しみ


この冬はコートを買おうと思っていた、でも買わなかった。見るものはどれも、帯に短し、たすきに長し、いいと思えば価格が合わず、そんなこんなで今年も4年前に購入したコートを着ている。

冬になればこのコートを着用し3年経ったある日、ある人に言われた。最初(3年前)、このコートを見たとき、すごく素敵だと思った、よく似合っていたし、まぶしいくらいだった。でも、今、見ると、あの時と、全然違う。なんか古ぼけて感じる、素敵と思えない。

悪かったわね、古ぼけて、着ている人間が古ぼけてるんだからしょうがないのよ。素敵じゃない? アンタに言われたくないわ。

 

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ですが、でも、そうなのよ、アンタの言う通りよ、認めたくないけど。自分でもそれは感じていたのよ。服の持つエネルギーが消滅してしまったように感じるの、お役目ごめんの、くたびれた感があるのよ。

くたびれ感と古ぼけ感満載のエネルギー枯渇中の年寄りは、自力でエネルギーを作りだすのは難しい、だから、他力にすがるのが手っ取り早い。

他力の一つ、服に頼る。古ぼけた服を着ていると、くたびれた感が半端じゃございませんよ、年寄りは。服の古ぼけ、古臭さ、くたびれ感が着ている人に反映されるのよ。……うん? 反対か? まぁ、どっちもどっち「共倒れ」ということか?


分かっちゃいるけど、それでも、今冬も、かっては素敵だった、今は全然素敵でなくなった、くたびれ古ぼけコートを着続ける加齢人。

だって、どうせ洒落た所に行くでなし、どうせ通勤着、見せたい人もいるでなし、どうせ誰も見ちゃいない。こうして冬も終わっていく。

しかし年寄りとはいえ、このままではいかん、老化が加速する。それは、まずい、やばい、いたい、つらい。

 

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