オッサン、とぼけて済むと思うなよ

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バナナは高くても安い!

本日も晴天なり。

年寄り、昨日とは打って変わって出かける気満々。行先は毎度おなじみ、図書館からスーパーへといつものコース。

このスーパーは、年寄りや脚の悪い人には買い物がしやすい広さである。セルフレジは無いけれど、支払いは精算機にて自身で済ますセルフ方式。

コロナ騒ぎは収まっても、レジに並ぶときは人と人、前後の間隔は開けましょう。

そうして前の人との間隔を開けて並んでいますと、大きなバナナの房を2つ手にしたオヤジがやってきて、当たり前のように私の前に入ってくるじゃありませんか。

ですから、このオヤジは私の前の、今まさに会計中の客の「連れ」かと思ったわけです。

ですが、どうも違う、みたい、違ったのよ。

カチン、アッタマにきた。私、怒らせると怖いんです。

スミマセンと声掛けしても、オヤジ聞こえぬふり?

もしもし、と、今度は指でオッサンの背中をツンツンと突っつく。

オヤジ振り返り、

「えっ? なに?」

「横入りしないでください。私が先に並んでました。アナタは私の後ろです」

このオヤジ、この期に及んでも、「えっ?」とか言っちゃって、すっとぼけるのよ。

とぼけて済むと思うなよ。

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で、また私が説明する。何回も同じこと言わせるな!

オヤジ、アンタは私の後ろ!

するとレジの人が、オヤジと私のやり取りを気づき、商品をスキャンしながらチラチラとこちらを見るわけです。

ちょっとまずいかな? 大ごとにする気はありませんのよ。ただ、これは駄目でしょ、世間をナメンナヨ、そこんところをね、このオヤジに。

しかし、近頃、物騒ですからね。こんなことから大事件になったりします。

そこで私は考えた。オヤジはバナナ2房だけだし、そう時間もかからんだろう。

ひょっとして、こんなにバナナを買うということは、家で病人が待っているのかもしれない。

横入りしたのも、家で待つ病人に食べさせるため、急いでいたのかもしれない。

怒らせると怖いけど、根は優しく想像力のたくましい私は瞬時にそんなことも考えたりして。

うーん……そうね、ここは私が引き下がって……恩着せがましく。

「いいわ、オジサン、譲ってあげる、お先にどうぞ」

するとオヤジ、「スミマセン」だって。

スミマセン? わかってたんじゃないか、横入り。ったく。

で、バナナオヤジが精算機でセルフ会計となるわけですが、オヤジ、今度はこれがわからない、ときたもんだ。

ここでまたレジの人の手を借りて、まったく、手間のかかるオヤジだな。

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