今日は姉の通院日。予約の時間指定はないけれど、診察は午前のみ。
なので、いつも10時にタクシーに迎えに来てもらっている。が、姉は9時半になっても起きてこない。
さすがに心配になり、そろそろ起こしに行くか。と思ったら、姉の部屋からガサゴソ音が、起き出したようです。
それからタクシー会社に電話を入れ、バタバタバタ、で、10時半にピンポーン、タクシー到着。
妹「忘れ物ない? 財布は? 診察券は?」
姉「大丈夫、持った」
が、ちょっと待ったー???
姉が着る涼し気であるはずの<縦じま>シャツがなんか変?????
その下に着ている 、T シャツの<横じま>が透けているのだった。
その結果、ストライプのシャツは +++++ チェック・格子柄に見えてしまうのだった。
あーあ、折角の涼し気なストライプのシャツが……。
「おかしい?」
おかしいに決まってるじゃん。
着替える暇はあるけど、もう、いいよ、誰も見ちゃいない、そんな年寄りのこと。
普段、服にあれやこれや文句ばかりつけているくせに、何それ、そんな着方したら服が台無しだ、服に失礼だ、服が怒ってるぞ。
言ってることと、やってることがバラバラじゃん。
と、朝っぱらから、シャツの+++を見て、なんか不貞腐れる妹であった。
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傍から見れば、自分で見てもか、見た目は充分、お年寄りなんですがね。
でもさ、心はさ、そう簡単に追いつかないのさ。
見た目は昭和の枯れすすき。でも心のなかは、というより脳みそは、まだまだ未熟なネエチャンよ。
だからかしら、時々、心が千々に乱れてね。
上がったり下がったり、今日の私はちょっとブルーかな、なんてね。で、たまに荒れ狂っちゃったりして。
ブルー? それはね、老人性鬱かも、老人性は怖いのよ。それは認知症コースの入口にかもしれないからね。
荒れ狂う? 大丈夫?
勿論、人前では、そんな姿、お見せしないわよ、グッと我慢の年寄りよ。
当たり前よ。世間では、それは脳の老化と言ってね、傍迷惑な暴走老人だの老害だのと言ってるわ。
そうらしいわね、そんな年寄りにはなりたくないわね。
でもさ、変わらないわね、というより変われないわね、心のなかは。
見かけはこんなに変わったというのに。
この歳にもなれば、酸いも甘いも嚙み分けた、年相応の落ち着きとそれなりの人格を持ち合わせ、または、もうすでにあの世の住人に、そんなはず、だったはずなのに……。
ぜーんぜん、違うじゃん。
成長も成熟もせず、ましてや熟成なんて望むべくもない、ただの口の減らない年寄りです。
そして毎日、毎日、自分の感情に振り回されて、ああ、しんど。
でも、凡人、考え方を変えれれば、振り回されてるうちが華、きっとそうよ、そう考えよう。なんかわからんけど。
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