「その、和風ポテサラとやらを、食べさせろ」

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「イモねーちゃん」イモに失礼だ!

先日、スーパーの野菜コーナーで、<新ジャガ>を見た姉が、

「うわー、おいしそう。おいしいよねー(新ジャガの煮っころがしのことか?)、買おうか?」

私「……(べつにー、興味ないしー、作る気ないしー)買えば。私は食べないけど、自分で好きな味にすればいいじゃない」

姉「……じゃ、いいわ(買わない)」

私「買えばいいじゃないの、買えば、買えば(でも、作るは自分でお願いします)」

妹の強い押しに負け、姉は、煮っころがしに適した小粒の新ジャガ1袋購入。

で、一昨日の晩、「明日(昨晩)、気温が高かったら、<冷やし中華>で、いい?(またか、料理する気まるでなし)」

姉「それでいい」

で、昨日の午後、階下から何やら醤油の匂いが。

キッチンにアイスを取りに行くと、姉が、危なっかし気に包丁を握っております。

私「どうしたの?」

姉「失敗しちゃってね(新じゃがの煮っころがし?)。だからこれから玉ネギとキュウリ入れて、<和風ポテトサラダ>にしようと思って」

私「ふーん(まぁ、何でもいいけど。でも、失敗って、なんで……)」

夕方になり、夕飯の支度のためキッチンへ。で、姉に、

「<和風ポテサラ>作ったのなら、冷やし中華でなく、違うものにしようか?」と言うと、

姉「ああ、ダメダメ、あれは駄目、冷やし中華がいい。ポテサラは食べなくていい、食べない方がいい、不味いから。アンタの口には合わない。」

私「えー、なんで? 食べようよ、折角作ったんだから」

姉「いい、いい、食べなくていい。私が食べるから」

冷蔵庫を開けると、あら、まぁ、ジャガイモ1袋全部使って作った、まだら醤油色した<和風? ポテサラ>が、デッカイ器にてんこ盛り。

うーーーーーん、スンゴイ! イモの圧力・迫力。

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姉は、その和風ポテサラとやらを、昨日の午後と今日の朝・昼にも食べたと言う。

それでも、まだ、ぎょうさん残ってますのや、どうすんの?

連帯責任ということで、今夜も私が協力を申しでたのですが、

姉はいまだ頑なに「ダメダメ、いい、いい、食べなくていい、美味しくないから。責任は自分1人でとります」と言い、試食さえ、させてくれません。

「食べ物を捨てるのは嫌なのよ」いつもそう言っている姉ですから、捨てるなんてことはあり得ません。

が、いくらジャガイモ好き、偏食の姉といえども、明けても暮れても、冷え切った<ジャガイモ>って、どうよ。

食欲減退、のど詰まりそう。

それとも意外や意外、あまりにもおいしくて、この生意気な妹になど食べさせたくない、独り占めしたい? 

んなことあるわけないし、うーん、どうじゃろか。

で、思ったのですがね、明朝、姉が起きる前に、そのまだら醤油色した<和風ポテサラ>とやらを、ちょっと1口、どうでしょうか、内緒でね、スリルありますね。

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